明日の夜に[x]どもが瞬き合う
<前置き>
うぅ…
私のちっぽけな漫画史において、間違いなく最も夢中になり没入したぼく勉という作品。
そしてこの作品を鮮やかに彩ってきたヒロイン達とその物語。
私はそのそれぞれに大変心を撃ち抜かれてきました。
最近ちょっとだけtwitterから離れていましたが、この期間中も結局はぼく勉の良さを反芻する日々でしたね。改めて本当に素晴らしい作品だと思います。
そんな煌く作品の中においても、私の目には一際眩しく輝いて映っていた女の子の素敵な一つの物語が先日幕を閉じました。
【古橋文乃ルート:文学の森の眠り姫編】、本当にすばらしいフィナーレを迎えましたね。
誰よりも心優しく、それ故に臆病だった彼女だからこそ、他人にも自分にも向き合う事がずっと「できない」でいた文乃。
文学の森の眠り姫編はそんな彼女の弱い所が包み隠さずに曝け出されたお話でした。
そんな話だったからこそ、あの告白は彼女にとってはとても高く険しい壁を乗り越えた「成長」である事がくっきりと伝わってきましたよね。
あの時の文乃は怖くて怖くて仕方無かったのだと思います。
ここも堂々たる告白を果たしたうるかとは対称的。
成幸との関係性が壊れないと確信したからこそ告白を決意した彼女に対し、文乃はフラれる事が前提で、更には世界で一番好きな彼との関係が壊れる事も覚悟した上での告白だった訳ですから。
文乃視点では自分では無い他の想い人がいる成幸。
しかも自分は直接その相談を受けている訳なので、この告白は成幸を困らせる事にしかならないと分かっています。
それでも何かが壊れる事を恐れて何も行動を起こせなくて、その結果いじけて自身を呪うまでになっていた文乃が、初めて何かが壊れる事を覚悟した上で動きました。
誰の為でも無い、あくまで文乃自身の為だけの「自分勝手」
現状の維持を求めて怪我の具合を偽ったあの時とは、同じ自分勝手でも中身が全くの真逆ですよね。ここが本当に素敵です。
「スキ」という言葉はバクダン。一度それを口にしてしまえば何かが壊れてしまう。
文乃の心境はまさにこれだと思うんですよね。
その言葉を口にして伝える事で、文乃は成幸とこれまで培ってきた大切な関係が壊れる事に怯えていたんだと。
だからこそ涙が溢れて出たし、どれ程怖かったのかはその後の緊張が解けて膝から崩れ落ちたシーンもまた物語っていると思います。
あれだけ弱かった彼女が、そんな極大の恐怖と向き合いながら伝えた心からの本音。
大切な人との関係が壊れる事を何よりも恐れてきた文乃が果たした、「できない」の克服の瞬間なのでした。
こんなに愛しい子はいないと思いませんか?
万感胸に迫るとはまさにこの事なのでしょう。
彼女の勇気と、成長と、その愛の大きさを目のあたりにして、私の胸(の内)は湧き上がる暖かい感情ではちきれんばかりにいっぱいです。
本当に、本当によく頑張ったね…!
繰り返しになりますが文乃√、素晴らしい物語でした。
お察しのように私は未だに文乃√の余韻に浸っていますし、この最愛の物語に抱いた感情や気付きをまだまだ言語化しきっていません。
なので文乃√の全力の総括感想は後程絶対にやりますよ!
私の文乃っちの応援は終わりません!最愛の星は時間を世界を超えて、いつまでも光り輝き続けるのです…!
だから文乃√が終わったからと言って寂しくなんて…寂しくなんてないんだから…!
ううぅ
やっぱり少し寂しいよぅ……死んじゃうよぅ……
私はあすみ先輩編を実はめちゃくちゃ楽しみにしていました。(これは別記事を用意してるので後々)
しかし、それでも次の√が始まるというのはやはり一つの区切りを強く感じられて寂しさも覚える物ですね…
この名残惜しさは文乃√だけでなく理珠√完結時にも思った事なのでどうにも仕方ない事だと思うんだよ、仕方ないの……
でもこの寂しさはあすみ先輩とあすみ√に埋めて貰えるとも信じています…!!
私はこれが絶対素敵な話になると確信していますから。
仕方ない、本当に楽しみで仕方がないの!
それでも、、、はぁ…
寂しいなぁ……
文乃っちぃ……
文乃っち!!!???
うわぁ幸せ!!
少なくともまだ出番は無いと思ってたから本当に幸せ!!!
皆と無邪気にはしゃいでBBQを頬張る文乃っちが眩しい…可愛い…
しかもこれ、洋菓子さんが指摘してた「恋のサクラサク水着」じゃないですか!
(※並べるな危険)
という事はこれは文乃√の後日譚とも捉えられますよね!
終わった物と覚悟した物語の「その先」をほんの少しでも見られるというのはなんと嬉しい物なのでしょうか…!!
そして皆揃って仲睦まじく、和気藹々と場を共にするこの6人の関係性に本当にホッコリしました…
やっぱりこれがぼく勉の醍醐味ですよね。
久しく味わっていませんでしたが、皆で揃って心から楽しそうにしているこの光景こそ、やはりこの作品の一番美味しい所だと思う訳です。
誰かの恋が叶おうが叶うまいが、この関係だけは絶対に不変であり続けるのがぼく勉です。
そして、それが誰の目から見ても自然な物であると思える事。それこそがこの物語が追求してきた到達点なんですよ…!
たった2ページのサービスエピソードでしたが、ここにもぼく勉の素晴らしさが詰まっているなぁと感じた次第でした。皆心から楽しそうで、最高にぼく勉しているお話でもう最高です…!
(そしてそんな最愛の「できない」コミニティと同じく、我等が最愛の文乃っちにおかれましても何もかもが1ピコメートルたりとも、以前と寸分たりとも何も変わりないままで安心しました…!!)
文乃√完結の余韻を、こうして絶妙な形で残してくれた筒井先生には改めて感謝の気持ちが溢れ出ます。
あぁ…もう本当に…筒井先生、ありがとうございます…ありがとうございます…!
寂しさは残りますが、これで心が安らかになりました。
この作品は本当に、本当に素敵な物語でした…
…??
えっ、えっ?数年後??離島???
……!?
えぇっ!?教師成幸!?
なんですかこれは??何が始まったんですか????
!?
!!??
!?!?!?
うっぺぇぇっ!!!????
なんですかこの可愛いヒロインは!!!???
凄い、凄すぎます。物凄く綺麗に、かつ可愛くなってますあすみ先輩!!
元々そのサイズ感からすると十分過ぎる程綺麗な人という印象だったあすみ先輩ではありますが、この進化の程はとんでもない…!
ハッキリと綺麗さと可愛さが上積みされたと感じますし、加えてあの日々から成長をしているんだなぁという実感が調和して、この2話の先輩はなんだか素敵過ぎて私見るだけで感動してしまいました。筒井先生の表現力の底が知れません。恐ろしい。
いやーこれ凄い…
あすみ√は「舞台設定」と「キャラメイク」への力の込め方が前√までとの比では無いですね。
物語の時間軸を飛躍的に進ませた上に、描き慣れた風景やキャラのデザインからも離れた訳なのでこれって制作に物凄い労力がかかってますよね…?
これまでの全√に筒井先生は魂を込めてくれていると感じてますが、この話はその中でも異質に見えます。
あすみ√でここまでする理由は、筒井先生が描きたいあすみの物語はこの形じゃなきゃ表現出来ないからですよね。ここに私強い信念を感じました。やっぱり筒井先生は各ヒロインそれぞれに描きたい物語をちゃんと持っていたんだろうなぁと…
期待値も高く楽しみにしていたあすみ√でしたが、それはどこか漠然とした感覚でした。
しかしこの2話で自分の中でこの楽しみや期待感に明確に輪郭がついたような気持ちです。これは間違いなく面白くなります。確信しました。
奇 跡 の お 祭 り
イッツァあしゅみっくミラクルフェスティバルの開幕です。
2周遅れてしまいましたがこの祭りにようやく参加させて貰います!!
私個人としても再び盛り上がって参りますのでよろしくお願いいたしましゅみー⭐︎
その第一歩として、ここからあすみ√第1・2話の感想を始めますよ!
(長くて本当にごめんなさい…!)
〈本題〉
目次
- 1:大切なもの
- 2:「ジンクス」の効果、あすみ√の分岐点
- 3:「先人」
- 4:小妖精の恋
①・大切なもの
いや本当に衝撃的な開幕でしたね…!
あすみ√が高校卒業後の話になるまでは予想通りですが、ここまで話が先に飛ぶなんて微塵にも思いませんでしたよ!
この辺は相変わらず徹底した「予測不能」ぶり。
既にマルチストーリーも4本目のお話に入っている訳ですが、こうしてちゃんと強力な掴みを見せてくるのは流石としか思えません…!
そして舞台が離島…
はぁー成る程!!って感じです!
これはきっとあすみ長編でのテーマであった「大切なのは場所じゃなくて心」というのを体現する話となるのでしょう!
宗二郎が作り上げて守ってきた小美浪診療所、その空間に憧れていたあすみですが、その憧れの本質は「場所では無く医者としての精神性」だった事に気がついた訳ですよね。
小美浪診療所というあすみの「夢の世界」。
それは宗二郎を必要として求める地域の人達の存在があり、そんな人達に手を差し伸べる宗二郎という構図が生み出した空間だった訳です。
ただ幼かったあすみの目にはその世界は「小美浪診療所」という場所ありきに見えてしまっていたんですよね。
だからあすみは彼女にとってもっとも身近で憧れの医者、両親の精神を引き継ぐ=バトンを引き継ぐ為に「医師が不足している・医療環境が悪い地域」→「医者が求められてる所」を自身の研修場所として選んだのでしょう。
今のあすみは母・かすみさんの「一緒に小美浪診療所をやってるつもり」という考えも理解出来ていそう…
そして恐らくですが、成幸のこの島への赴任理由もこれと同じなんだと思います。
既に教師として2年間の経験を積んだ彼だから、この見るからに教師不足の島の学校への募集?を見て志願したという流れが容易に想像出来ます。
ともすれば、あすみと成幸の行動理念となっている物は困ってる人を助けたいという点で一致する事になるのかなと。
実は作中で成幸に「将来」を意識させた最初の存在があすみ先輩な訳なんですが、その結果彼があすみと本質的に相似した人生を歩む事になれば私の大好きなストーリー過ぎて困ります…
ずっと「明日」を夢「見」ていたあすみ先輩ですが、このストーリーなら成幸に「明日」を「見せた」という事にもなりそう。
うーん、素晴らしいとしか言いようがありません。
お話のテイストとしては全ヒロイン中1番好きな作りかも…
贔屓目全開ですが、個人的には成幸の隣にいるのは文乃が1番しっくりくるんですね。
ただ、「共に生きていく」という点からするとあすみ先輩以上に成幸の人生に噛み合いそうなヒロインはいない気がします。
そんな彼女の物語の結末となるこの物語、2人とも大人になったので明確にそれ(共生)を意識出来る展開ですね!もうワクワクが止まりません。
まだまだ始まったばかりですが早く幸せになる2人が見たい…!!
②:「ジンクス」の効果、あすみ√の分岐点
ふおおおおお!
過去3本の√で物語の結末として使われたキスですが、成る程あすみ√では「物語のきっかけ」になるんですね!!!
過去の理珠と文乃√も各自の長編ラストがジンクスによる心境の変化に背中を押される形で、ジンクス無し時よりもう一歩成幸への想いに踏み込んだ内容となっていました。
そしてあすみ先輩はその結果が唇へのキス…!
より強い感情になっているなら確かにはこの行動は不自然じゃないですし、展開が巧み過ぎて感動してしまいますよ!
ただでさえ感動的だったシーンに深みが付与された訳でもあるので、こういうの見るだけでもまた一つあすみ√があって良かったと思えます…本当に良かったねあしゅみー…!
そしてこれが分岐点=成幸があすみを特別に意識するきっかけになるのは大納得。
もう一つ本編中から変化したところで、このキスを「冗談」としなかった事でかなりしっかり好意をチラつかせてますもんね…!
現状ではこれ受験前にヒロイン達が起こした行動の中で最大のアプローチだと思います。
唇へのキス自体はかつてうるかもしてますが、あれは本人が「練習・挨拶」で流したのに対してあすみは明確にそれを意識させていますね。
この辺は流石あすみ先輩、自分が攻めてる時はお強い。こんな事されたら流石の朴念仁でも意識せざるを得ません…
しかしやっぱり彼にかつて恋していた他のヒロイン達がどうしたのかが気になりますね。
ここを描くとするならば以前予想した「成幸が浪人した展開」の可能性がまだあるのかなぁと思ってます。
この√の成幸がここまで誰とも恋をしていない理由があるとすれば、考えられる物の中で一番スムーズなのがこれなんですよね…
これまで頑張ってきた彼にそんな苦労をして欲しいとも思いますが、うるか√で結局使わなかった成幸が進学費用として稼いだお金の使い途としてもぴったりなんです。
このお金は実はあすみ長編の導入にもなっているし、作劇上活かそうとするならやっぱりもう1年予備校に通うのに使う事になったとするのが自然かなぁと。ここであすみ先輩の「浪人生」という経験が活きて彼に寄り添う事になっていたのかなぁという予想を私はしています。
舞台が「数年後」と高3時点からの時間経過が明確にされていないのも、「研修医期間」にも2年という幅がある事で一応まだ成り立つ余地もあります。つまりこれは成幸の高校卒業後から7年後では無く、1年浪人を挟んだ8年後の話(あすみは研修医2年目)なんじゃないかなと。
なんか「色々あって」と含みを持たせた導入をしていますし、この辺どうも怪しく感じます笑
うるかをはじめとした他ヒロイン達も受験が終了してない成幸に告白は出来ないでしょうし、その状態の成幸に一番寄り添えるのはあすみだと思えるので彼女が成幸の「特別」な存在になるキッカケにもなりそうなので私この予想を押していますが、果たして…!
③:「先人」
ほほぅ、何やら本ストーリー上重要な役割を持っていそうな意味深なキャラが出てきましたね!
志摩ユカリさんか…
うぺぇっ?
なんですかこの黒髪ロングで読書を嗜む清楚系文学女子中学生(しかもTOKUMORI)?
前√のヒロインに対するハイコンテクストなイジメですか?
しかもこれ読んでる本が「昼下がりの横恋慕」って…
んー??
こんなの文乃っちじゃなくても怪しさ満点に感じますよ!
数年後かつ離島という設定上、この話は他ヒロインを出さないストーリーにも出来そうではあります。
という事は、この子があすみ√におけるあすみの恋の障壁として用意された存在なのでしょうか?
…個人的にはそれはミスリード狙いなんじゃないかと思ってます!
というのもぼく勉ってどうもメインヒロイン以外は成幸に恋する子を出さないように意識している気がしてるんですよね。
つまる所、メインヒロインを煽って自分はフラれるだけに作られた安直な恋の「当て馬」を作るような物語では無いと思うんですよぼく勉は。
なので私の中でユカリちゃんの役割として想像しているのは、成幸とあすみと触れ合う中で感化されて、この島の人々の為に「教師」か「医者」になるという夢を持つ事になるという物です。
この子が「高校生」では無く「中学生」なのは、将来に向けてまだ多く選択肢を持てる時期だからとか?
進路相談に乗るなど成幸が教師である事を活かせる展開だとも思います。
夢を持っていればそれは強いエネルギーになるという物語ですし、それをずっと肯定してきた作品です。
加えて高校入学時から明確な目標を持っていればそれは文乃達とも構図が一致しますよね。
そして成幸とあすみは教師として医者として、ともに「先生」と呼ばれる立場です。
私はこれが自らの進む道に「先に生きる人」という意味になり、あすみ回のサブタイに使われていた「先人」が回収される物語になる予感がしています。筒井先生はこういう言葉遊び大好きですからね…!
ただ、この本の影響なのか多少は熱っぽい視線を向けているだけに完全なるミスリードでも無い気はします…むむむ
いずれにせよあすみ√でのキーキャラになる事は間違い無いので要注目ですね…!!
…しかしこれ本当に中学生のそれですか…?涙(引きずる)
中学時代のりっちゃんとも余裕で張り合えそうな逸材です。(??「ただし画像の緒方理珠は中学2年生時代な事は留意しておかなければならないわね!同時期の比較なら圧勝よ!」)
果たしておっぱい大好き成幸君はちゃんとあすみだけを見つめる事が出来るのでしょうか!?この物語の要注目ポイントです!
教師が中学生の事をそういう目で見たらだめですからね、成幸さん!
④:小妖精の恋
さて、これが本題中の本題ですね!
あすみ√は果たして一体どんな恋物語になるのでしょうか?
基本的にマルチルートは各ヒロインのテーマに沿った話になると思うのですが、じゃあ「あすみ先輩の恋のテーマって何?」って話ですよね。
これが彼女は本編中(16巻まで)では成幸に明確に恋をしたという描写が描かれなかった為どうも見えづらい…
しかし最新話で見せたこのシーン
数年間に渡り成幸から貰ったどはっちゃんキーホルダーを大事に持っていて、あまつさえポケットに常備して肌身離さず持ち歩いているなんてもう好き以外のなんでも無い気がします。あと可愛いの化身ですか?
ただこれまでの物語でもそうでしたが、どうしてかあすみはその感情に踏み込んでいきません。
本編中ではあすみは誰よりも目的意識が高く、自分が診療所を守るという責任感も持っていましたよね。
だから無意識的にそのような感情を封じていたのかなと思っています。
受験に専念していた成幸がヒロイン達の事を中々意識しなかったのと同じ構図ですね。
その為にこれは作中で初めてあすみが成幸に対して特別な感情を持っている事が明文化されたシーンなんですよ。
運ゲージ回なんかでもあすみの実質的な成幸への心情の程は描写されてはいるんですが、頑なに本人はその自分の感情には向き合おうとしませんでした。
だから「ようやくあすみにもこの時が…!」と凄くジーンとしたものですが、同時に不思議に感じる事もあります。
これまではそもそも意識しないようにしていたとしても、こうして確かに芽生えた感情の正体を何故彼女は突き詰めようとはしないのでしょうか?
彼女にとっては恋愛は縁遠くて理解出来ない話だから…でも無い気がするんですよね。
「ニセコイ」関係もありましたし、かつて同級生が彼氏と遊んでいるのを見て羨望している話もありました。
あすみはその感情が「恋」である事に気付ける材料をいくつか持ってると思うのですが、それでもそういう思考にならない事には何かしらの理由があって、それがブレーキになっている気がします。
私の考えもまだ全然ふわふわしているので、ここではその「理由」の方については踏み込みません。
ただこういう話があればお話が重厚になる気がするので多少楽しみにはしていますが果たして。
しかし理由の方は分かりませんが、恋愛感情自覚ブレーキの解除方法に関しては作中で推測出来る材料があります。
それがこの2つのシーン
1枚目は理珠が成幸とセッ…したと勘違いした場面。
2枚目は三人娘が成幸に好意を持っているのを知った場面ですね。
これを見るとあすみの感情のトリガーになるのってどうやら「嫉妬」的な感情だと思うんです。かわいい。
私の感覚的には成幸が誰か別の人の物になる可能性が見えた時に彼女の感情が大きく動く、といった感じです。
あすみは本編中では1人だけ学外者であり、その為に他ヒロイン達と成幸と空間を共にする事が少なかったですよね。
だから彼女の物語は恋に発展しなかったという事なのかなと。
つまりあすみ先輩の恋に足りない物とは
という事なんじゃないでしょうか?
そんな訳で私はこの物語であすみに危機感を感じさせる=成幸に好意を寄せる女性が登場してこの人があすみに恋心を自覚させて、この女性との三角関係があすみ√の恋物語の基盤となるのではと思っております。
そしてここまで全文読んで頂いた上にこの予想に同意してくれた超希少な方も、「じゃあそれがやっぱり志摩ユカリちゃんなんじゃないの?」と思うでしょう。
ただやっぱり私はこの超朴念仁で責任感しか無いような男が「教え子の中学生」に惹かれたような素振りを見せてあすみをソワソワさせるなんて話は絶対できないと思うんですよ。ここは私成幸君にとても強い信頼感があります…笑
という事で、私の妄想ではこのポジションには別の女性が入る事になりますね。
そしてそれこそが私がTwitterでちらつかせていたあすみ√に期待していた予想なんです。
その登場人物の存在もあすみ√の舞台設定が既に匂わせています。(と思い込んでます)
明かされている情報としては
・船でしか行けない離島
・4月でも暑い
という事でかなり南方に位置する島のようですね。
加えて住民達が方言を使って無い辺りこの島のモチーフはどうやら「沖縄」では無さそう。
という事で私はここが「小笠原諸島」がモチーフだと睨んでいます。
そして小笠原の父島にはこれがあるんですよね…!
http://www.miz.nao.ac.jp/content/facility/vera-ogasawara-station
そして既に作中でもこの島、明るい星が沢山出てる描写がバッチリされてあります。
つまりはそういう事です。
この島には成幸とあすみが来る前からあの子が既にいるんですよ…!!!
文乃っちいいいいいいい!!!!!
そう、この島には天文学者になって天文台に勤める文乃がいるんですよ!絶対いる!いて!
そしてつまり、あすみ√の恋物語は小美浪あすみvs古橋文乃になると私は妄想しています!!!!
❺:眠り姫の恋
もうですね、私の目が偏ってるせいもあるんですが、ここまでのあすみの話で文乃が絡んできていたのがあすみ√で「あすみvs文乃」をやるための構成だったとしか思えないんですよね。
理珠√ではその想いに気づく事も無く恋を終えた文乃。
これは感想で言ってた人もいるのですが、それを知らないまま終わるというのはある意味でとても残酷な事だと思います。
しかし、あすみ√での文乃は確実に恋心が大きくなっている描写がされている訳です。これを活かさない筈が無いと思いませんか?
加えて私が文乃の物語にはずっと引っ掛かっていた事があります。それが文乃√以外では文乃が恋をした事による成長が描かれておらず、未熟な子のまま物語が終わっている事です。
文乃√があれだけ彼女の未熟さを前面に押し出した話であっただけに、やはりこれって筒井先生も意識している所だと思うんです。
つまり、人魚姫編では理珠が、眠り姫編で特にうるかが恋が叶わなくてもそれによって果たした成長がしっかりと描写されたように、明日の夜の小妖精編では文乃のその番が回ってくるんですよ!!
大人になり更に美しく、綺麗になった文乃っち。そんな彼女があすみ先輩を「からかう」のです…!
「小美浪先輩、成幸くんの事を特別に思ってますよね?」
「もしも違うというのなら」
「成幸くん、私が貰っても良いですか?」
文乃っちいいいいいいい!!!
恋が成就しなければ成長する事は出来ないのでしょうか?そんな訳ないですよね。
むしろこの作品は「恋が叶わなかった場合」の事を大事にする物語でしょう
だからこの話でこそ恋を通じて強くなった古橋文乃の姿が見られると私は信じています!
そしてあすみと文乃の物語は「自分の心と真に向き合えてない」という点では共通してましたね。
だからこそ文乃はあすみの「相手」として相応しいんですよ。
その感情がなんなのかに気づかせてくれる人があすみには必要で、それを出来るのが文乃なんです。
文乃もその気持ちに気づかないようにしていて、そのせいで苦しんできましたからね。
文乃ならあすみの気持ちが分かる
この物語はきっと強くなった文乃が美しく泣く物語。
この予想が当たってもそれはきっと彼女にとってHAPPYなだけの物語ではありません。
しかし、それによって文乃がどの√の未来でも自身の弱さを克服出来るという事を示唆する話になると信じています。それは絶対に必要な事だとも。
さぁ文乃っち、もうひと頑張りだよ!
※このブログと私の最愛の友人達は古橋文乃さんをずっと応援しています!
これは最愛の妖精と星が夜を照らす物語。
明日の夜にそんな夢を見ながら今回の記事を締めさせて頂きたいと思います。
あすみ√残り7話、全力で楽しみましょう!!
ここまで読んで頂いた皆様に無限の感謝を
Fuminoski