愚かなる[x]は眠り姫の行く道に、12000字の夢を見る
(前置き)
もう本当に久しぶり過ぎてブログの書き方を忘れていました…!
数日前に更新するって言ったのにこっそりとスルーして何も無いような
ですがここからは嘘偽り無い気持ちを真剣にだらだらと書き連ねま
分岐√のトップバッター~route:if 2/5~「機械仕掛けの親指姫編」、今週素晴らしいエンディングを迎えました。
ヒロイン・
前代未聞のWJ本誌でのマルチストーリーの連載というチャレンジ。
それに少なからず不安の声も上がる中、
筒井大志先
理珠達の物語が一区切りを迎えた事に対する寂しさは強くあります。
しかし、これだけ鮮やかなお話を見せつけられたらもう以降の√
ぼく勉スキーの皆さん、ここから先の物語にも全力で期待し、
話を戻しまして
この話で大きなポイントとなったのは言わずもがなりっちゃんの大
人の心を徐々に理解し始めた理珠は、
彼女の心を見つめる事で両親(翔さん・計子さん)
そしてきっとそんな紗和子ちゃんの心を見つめ、
彼らはきっと、寂しさを知っているからこそ誰かに優しくする事が出来る人達なのです。(
そして成幸くんと紗和子ちゃんは作中で度々似通っている言動が描写されていま
彼の心の中にずっとあった影の正体。
これは緒方理珠の物語として本当に美しい帰結だったと思います。
そしてこの「解」に辿り着くためにはやっぱり紗和子ちゃんの存在って欠かせない物だったんですよね。
中学時代に理珠のその強い姿勢に救われて、憧れて、そして友達になりたいと彼女が思った事こそが、理珠を幸せな未来へと運ぶ大事な第一歩だったのです。
この世界はきっとそれぞれの登場人物が相互に影響を与え合い、支え合って成り立っています。
誰もがその物語に欠かせない大事なピース。
理珠√の理珠と紗和子ちゃんの二人は、それを証明するかのような素敵な「親指姫とツバメ」でした!
いやー本当に素晴らしい物語でお腹がいっぱいです。
更に今週の理珠√最終話は、個人的には最終回としての括りなら過去最高クラスとまで感じた珠玉のエピローグとなりました。
これによって既に極上だった余韻が更に深くなり、今でも心の底から浸っています…
もう本当にお腹がいっぱいです
これ以上無いくらいに、もう…食ったさ。ハラぁ…いっぱいだ…
いっぱいだよ…
だよ…
きたぁああああああああああああ!!!!!
そう、息つく間も無く始まりますよ!!
いよいよ!明日から!始るんだよ!!!
「ぼくたちは勉強ができない~route if:3/5~」が!!
「文学の森の眠り姫編」、古橋文乃√が始まりますよ!!
https://twitter.com/paputemasu153/status/1266139732439793664?s=21
(本題)
さてここからがようやく今回の記事の本題となります!
内容はやはり「文乃√の展開予想」です!まぁ最初に言っておきますがどうせ外れるんですけどね(結論)
そもそもぼく勉は「予測させない」というのを作劇の指針の一つにしていると思っています。
私からするとこの作品は「テンプレ」と言われるような展開をほとんど用いて来なかった印象です。
予期せぬ方向から話が飛んで来る事で、常に新鮮な気分でお話に向き合えてきました。
だから結局いつも予想は外れて…!
でもそれ以上に感動を貰って……!
やっぱり筒井先生にはかないません…!
という流れを[x]回繰り返しています。
こうなると流石に私なんかには予想なんて大それた物はもう「できない」と学習する訳でございます。
しかし
この作品だからこそ!
決して「できない」と、諦めたくはないのです…!
そんな感じで予防線もばっちり張り終えたので予想の内容に移ります!
ここからは(も)長いですよ…
本当にお時間ある時にお読みくださいね!
➀時系列の話
理珠√が大学1年時の物語となった為、それぞれの話の時系列が被らないように大体の予想は
うるか→高3
理珠→大1
文乃→大2
あすみ→大3
真冬→大4~教師赴任
が舞台になるという声が多いですよね。
しかし私は少しそれとは異なる予想をしています。
文乃√は問136の文乃が恋心を自覚した高3冬時点(2月前半)~大学1年7月までにかけての物語になる気がするんですよね。
理珠√は7月末から8月の物語なので、その直前までの話にすれば時系列が被る事も無いですよね。
また時期的に花火の演出にも繋げやすい。
https://twitter.com/fuminoski/status/1262084339111563265
https://twitter.com/fuminoski/status/1262085170212945920
そしてこの予想は古橋文乃の恋の在り方が考えの元となっています。
それについて少し復習も兼ねながら。
彼女の恋には常に成幸への想いと、親友を応援したい気持ちとが併存していました。
好きになる訳がない、友達が好きな人の事を好きになってはいけない、
そうして膨らみ続ける想いに蓋をして閉じ込めてきた彼女。
故に彼への気持ちが遂に溢れ出した瞬間、ようやくそれが「恋」である事を自覚するのですが、その時同時に友人への強い罪悪感も湧き上がってしまうのでした。
(「すき」と「ごめんなさい」)
つまり彼女の恋は友人・緒方理珠と武元うるかの存在とその二人の気持ちからは絶対に切り離せないのです。
理珠√において、理珠は他二人の気持ちは知りませんでしたよね。
だからこそ彼女はその恋を自覚した瞬間から、真っすぐに成幸だけを見つめて行動する事が出来ました。
しかし二人の気持ちを知っている(察している)文乃の場合はそうはいきません。
彼女の恋はどうしても理珠とうるかにも向き合わなければ幸せな結末を迎える事ができない。
そしてそれはうるかが海外に飛び立つ前にやらないといけないんですよね。
しかしうるか√では彼女は卒業と同時に出国してしまいます。これではあまりにも時間が無い。
なので私はこの辺りがうるか√と文乃√の明確な分岐点になると予想しています。
文乃√でうるかが留学を開始するのはアニメと同様6月付近になるのではとないかと。
文乃が恋を自覚してから(バレンタイン直前なので2月前半)から6月までの4ヶ月程の時間があれば文乃が友人達にも成幸にも、そして自分の気持ちにもちゃんと向き合って整理をつけられると思うのです。
それが無いと文乃は次のステップに進めません。
特にうるかとの物語は文乃√を大きく占める構成要素になると思っています。
戯言シリーズ・「友達の相談」が彼女達の間で解消されずに残ってますからね。
以上が文乃√が「問136~理珠√開始直前の話」になるという予想の根拠になります。
------以下読み飛ばし可能--------
そして文乃は泡沫編で明確な「間違い」をしていた事が提示されています。
それは友人達を信じることが「できなかった」事
そしてうるかが示してくれた「正解」
やるべき事は自分の気持ちを押し殺すのでは無く、心に素直に向き合って、友達を信じてその気持ちを打ち明けるする事。
これが文乃が正しい答えに辿り着くための途中式になる筈です。
この作品が誰かが間違えたまま終わらせる訳がありませんしね。
そしてそれを実行出来た時、文乃が人間的に「成長」した事になるのだと思います。
成幸への恋をきっかけに、勉強に向き合う姿勢を獲得し、共に青春を送った友達にもその愛を分け与える事ができるようになったうるか。
成幸への恋を通して、苦手だった他人の心情を慮る事が出来るようになり、自分にも自信が持てるようになった理珠。
恋を通じて人間的に大きな成長を遂げた二人。
対して文乃に、成幸に恋をした事で果たした成長はあったのでしょうか?
泡沫編最終盤、悩む成幸でしたがその気持ちが向かう先を理珠は気が付いていましたね。
そしてあのキスを「冗談」とした事も、彼の背中を押した事も、明らかに初期の彼女から見たら人間としての大きく成長している事が示されています。
その時の文乃の行動はどうだったでしょう。
彼女が最後に辿り着いた答えは「彼のやりたい事を応援する事」、二人で旅館に泊まったあの日と同じ「原点回帰」でした。
勿論その中身は似て非なる物です。2度目の応援は自分の気持ちを押し殺した物でしたからね。それは非常に切なくて美しい決断で、古橋文乃という人間の素晴らしさがこの上なく伝わる結末でした。
しかしこれって果たして成長と呼べるものでしょうか?私にはやっぱりそうは思えません。
常に友人への意識が頭にチラついていた文乃。
そのせいでこれまで彼との時間を素直に楽しむ事も出来ませんでしたし、あの恋自体にあまりにも彼女にとって前向きな物が無いんですよね。
なので彼女がまずやるべきなのが、友人達と自分の気持ちにしっかり向き合って、その恋に対して前向きな気持ちを持つ事だと思います。
そして自分の気持ちに正直になって、他人と向き合う事から逃げない事。それができた時、彼女はきっと彼への恋を通して成長を果たしたと言える筈です。
ふみのちゃん、がんばれ…!
https://www.youtube.com/watch?v=Vh2BrQrfzkc
(無断でリンク貼ってごめんねmeeくん…)
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➁「苦手」の克服=各√のサブテーマ?
理珠√では子供の幽霊みさおちゃんが登場して非常に大きな役割を果たしてくれましたね。
そして理珠は作中で初期からお化けやオカルトの類に弱い事が明示されてきました。
成幸が理珠達の部屋に頻繁に通う理由にもなり話の骨組にもなっていましたし、最後には理珠はその恐怖を克服してみさおちゃんと友達になる事が出来ましたね。
つまりこんな感じで各ヒロインの「苦手」が√の中で克服される、というような構図が以降の話でも共通してくるのではないでしょうか?
文乃は料理、あすみはげっ歯類、真冬は片付けがそれに該当しそうですよね。
なので文乃√では彼女は料理下手を克服し、成幸に今度こそ美味しいご飯を食べさせてあげる事になるのでは?という予想をしています。
そしてそこで料理の苦手克服に絡み、恐らく「あの子」が立ちはだかるのです…
そう
「正妻」こと(成幸の事が)最愛の妹、水希ちゃんです。
そもそもあれだけの「我愛兄」なのに、うるか√と理珠√の中で兄の恋の成就に対するこの子の反応が一切描かれていないのが意味深ですよね。
そして水希ちゃん、初登場時から妙に文乃に噛みついてきていました。
文乃が結ばれる事になるのならば彼女に対してのこの発言も回収しなければなりませんし、この√での登場はまず間違いないと思います。
「姉」VS「妹」の戦い、とっても楽しみですよね…!!ソソルゼ(T先輩風)
そして水希ちゃんの特徴として初期から提示されている物があります。狂気的なお兄ちゃん愛ではなくて。
それが「料理が上手い」ことです。
なので彼女が文乃を兄の彼女として認める条件に料理のスキルの向上を求める
とか
文乃が水希に料理の教えを請いにいく
とか
同じく料理が上手いうるかに教わってその成果を水希に披露する
というような形で水希が料理と共に関わってくる展開はあり得るんじゃないかと思っています。
理珠√におけるみさおちゃんのように、序盤は場をかき回す事になっても最後には文乃と成幸が幸せに成るために必要不可欠となるトリックスター的な活躍してくれる事を期待…!
そして最後には文乃の事を「お姉ちゃん」と呼んでくれたなら…!!
③古橋文乃と緒方理珠、二人の対比から見える文乃√の恋の構造
当作品のアイコンである文乃と理珠、二人の「できない」天才少女。
この二人の性質や物語は常に対照的でした。
得意科目も、心の機微への聡さも、心の強さも、(身体的特徴も…、蛍と雪というモチーフも
(「ぼく勉」のシンボルの2人。「蛍雪の功」がモチーフ)
互いが互いに持っていない物に憧れて、片や心を焦がし、片や心救われていた事が描かれた機械仕掛けの蛍編
「自分が彼の事が大好きなんだ」と自覚してから一気に駆け抜けた理珠
「自分は彼に恋をしてるんだ」と自覚してから一歩も前に進めなくなった文乃
家族との間で抱えた問題に向き合うために、背中を押してもらった文乃
家族との間で問題を抱えた友人がそれに向き合う為に、成幸と共に背中を押した理珠
成幸の寂しさを理解して寄り添ってあげたから、彼は理珠への恋心が芽生えた
そして成幸が寂しさに理解して寄り添ってくれたから、文乃は彼への恋心が芽生えた
物語を通じてずっとこの二人はこうして対となる存在として描かれてきた訳です。
なのでこれから先の古橋文乃の物語も、緒方理珠の物語と対称的に描かれるのではないかと思うんですよね。
だから理珠√のお話しは凄く示唆に富んでるように感じます。
「人の気持ちを分かるようになりたい」
「成幸さんの気持ちを知りたい」
「彼の事を振り向かせたい」
こう願った理珠が、彼の心を理解して成就した恋。
そして文乃にはやっぱりこれと対称となり得る話があります。
そう、「女心練習問題」です。
つまり文乃√では成幸が文乃の「女心」という彼女の気持ちを理解する話になるのではないかと思うのです。
だからこの√においては、恐らく彼が文乃の気持ちを分かった上で「告白する」という解答を出すのではないかと私は予想します。
ちなみに告白する場所についての予想も飛び交っていますが、理珠√で卒業後の校舎に入る事が出来たので、文乃の場合も「女心」話の象徴であるあの中庭の可能性も出てきましたね。
ちなみにちなみに問136、文乃が成幸との思い出を振り返った話は「デート話」という共通点があります。
この辺も心憎い演出ですね。文乃が無意識に抽出したその記憶。
彼が自分の言葉を覚えてくれていた事、そしてその言葉がとても嬉しかった事、彼との「デート」が強く思い出に残っていた証拠。かわいい。
ちなみにもう一つ「理珠との対比」という点で意味深なモチーフが作中に登場しています。これはその内twitterの方で書こうかな…(このままだとこの記事がいつまでも完結しない!)
見える!(気がする!)
感じる!(気がする!)
完結しない!(それはそう)
④文乃の過去に成幸との接点が?
これはあまり材料が揃っていない妄想なのですが、どうも文乃にはまだ過去のエピソードが伏せられているような気がします。
というのも文乃目線での彼女の過去、零侍に静流のパソコンを取り上げられた時から理珠に救われた高校一年夏まで一切描かれていないのです。
特に注目したい所で、うるかと成幸&理珠と紗和子はそれぞれの中学時代の姿が描かれていますよね。しかし文乃にだけこれがない。
彼らの過去のエピソードには共通点もあって、成幸と紗和子がそれぞれ暗く落ち込んでいた所を救われて立ち直っているんですよね。(こういう共通点もこの二人が怪しいと思う所だったりします)
文乃は幼少期に最愛の母を亡くし、その後唯一の家族の零侍との間に溝が出来てしまいます。
その後、長く暗く辛い時間を過ごしてきていた事が想像できます。こんなの文乃ちゃんが可哀想だよねぇ…!
高1の時の文乃、本当に悲痛な面持ちでした。ここからもそれが伺えますね。
(零侍は彼女の進路ずっと否定してきていた)
しかし辛さを単純比較する事なんて出来ないのですが、
紗和子ちゃんが保健室登校になってから理珠に救われるまで
成幸が父を亡くてからうるかに救われるまで
どちらも同年内に完了している話です。
しかし文乃が母を亡くしてから理珠に会うまでは7年ほどの間隔があります。
(静流の死は高3時点で10年前の出来事)
当時8歳の少女がこれだけの時間をそんな環境下で心折れずにいられる物なの?と常々疑問に感じておりました。
お母さんが死んで、自分だって悲しいのにお父さんを慰めようとしたらこれですよ?こんなの文乃ちゃんが(略)
少なくとも零侍は中学時代に文乃の進路に反対しているようですし、過去の文乃の周りに彼女の心の支えとなっていた物の存在は現状提示されていません。
文乃はここからどうやって高1まで踏ん張ってきたのか、どうしてこんな思い遣りに満ち溢れた優しい人格に育ったのか?(贔屓目)
ここで可能性を感じるのが成幸の過去の記憶の話。成幸は「辛かった期間の記憶を思い出さないようにしていた」。
成幸と同じか、それ以上に辛い思いを経験している文乃。
もしかしたら彼女も成幸同様にこれをやっている可能性があったりして…
作中、少し文乃と成幸の過去の接点が匂わせられているような所があるんですよね。
問5、男性に対して身が竦んでしまう文乃も、成幸にはなぜか心を許せた。
最愛の星編、文乃が家出した時に零侍と花枝が互いの連絡先をなぜか知っていた。
文乃が母を亡くしたのは8歳、小学3年生の時です。それは成幸の信条となる父親から「できないをわかってやれる男になる」というマインドを学んだ時期と重なります。(テストの学年に注目)
(算数、全問不正解の文乃)
つまり母を亡くし自身が算数を「できない」という事を思い知った文乃の辛い時期に、当時の成幸が何かしらの形で支えていた。なんて過去があるような気がするんです。
昔の成幸は眼鏡をかけて無いのでそのせいで彼だと思い出せない、とかもあるかもしれないですしね。
それなら文乃が「眼鏡を外した彼」の顔を見てときめいた理由にもなるかもしれません。
(「手」や「キス」や「眠り」に意識が向かいますが、眼鏡を外してるというのも共通点)
その時の出来事が理珠と出会うまで文乃の心を支えていた……なんて過去があるのではと妄想をしています。
そんな風に考えてると、最愛の星編のラストの零侍が妙に意味深に見えるんですよね。
成幸に何かを見ているようにも見えます。
そして確かめるような「唯我成幸君」呼び。
うーん、どうも零侍が唯我家と繋がりがあって、そこから文乃と接点を持っていたというストーリーがあるような気がしてなりません!
と言ってもこれはあったとしても文乃から成幸への想いを更に深めるようなエピソード。
既に成幸への想いは溢れ出してしまう程大きくなっています。ここを補強する必要性はメタ的に言うとあまり無いような気も。
ただし作品の基点である高3を「現在」としたら理珠√は「未来」の物語でした。
文乃√は「現在」や「過去」に軸を置かれて話が展開されたらそれもまた対称的になるなぁ、なんて思っています。果たして。
⑤問37の構成が文乃√のベースに?4人のヒロインが文乃の恋を応援する話
これは理珠√がどうも問36の構成をベースにしているように思えた事からの妄想です。
https://twitter.com/fuminoski/status/1256175213806415872?s=21
問37は成幸が水希の誕生日に日頃の労いの気持ちを込めて料理を文乃に習おうとする話です。通称「昔カレー回」ですね。
文乃が「カレー」を「カレ(彼氏)」と誤送信した事から全ヒロインを巻き込んだアンジャッシュ的なコメディとなりましたが、この話をモチーフにして今度は本当に文乃が「彼氏」を作るためにヒロイン達が協力してくれる事になるのでは?なんて。
そしてこれがまた前述の料理苦手克服&水希との対決話とマッチもするし、水希の誕生日(恐らく7月末。カレンダーに注目)を祝う話とするなら時系列の話としても理珠√前(8月以前)というのにも当てはまるんですよね。
そしてそして、真冬先生がこれに協力してくれたらあの言葉も回収されるんですよね。
真冬の家にカレー作りの練習をしにいく文乃、凄く見たい。見たくないですか?(謎の圧)
これはかなり内容を絞った限定的な予想ですが、なんだか良い所いってそうな気がするんですよね。
ーーーー読み飛ばし可能ーーーー
と言いつつ読んで頂きたい所でもあります…!ゴメンネメンドクサクテ
「ぼく勉の強み」
最近もフォロイーさんが仰られていましたが、メインヒロイン達の明るく賑やかな交流はぼく勉の最大の魅力の一つです。
これを放棄し続けるのも若干悪手に感じます。
理珠√も最高に面白かったのですが、彼女達が中々出てこない寂しさ、やっぱり多くの人が感じていた所だったと思います。
(だから紗和子ちゃんがその寂しさをかなり埋めてくれていたのは凄い。本当にあの子にはパワーを感じます)
しかしこれって理珠の恋の特徴として、他ヒロインがほぼそれに関与していないという特殊性があったからこそなんだと思います。
理珠も他の子の成幸への気持ちは知らないし、理珠の想いを知っていたのも文乃だけ。
そしてあの日にそれに気が付いたうるかは、「理珠の本気」を確信したから自分の入る余地はもう無くなったと判断した。
文乃もこの時点で成幸への想いは大きくなりつつあった筈ですが、うるかのこの想いを感じ取れば自分の気持ちも納めざるを得ませんよね。
あの理珠にはそれだけの強さがありました。
そしてあすみと真冬は恐らく成幸への恋を自覚していない。
なのでうるかがそう決意した時点で、理珠の恋に関与する必要があるヒロインっていなくなるんですよね。
だから理珠の恋はGOING MY WAYで良くて、この√ではほぼ他ヒロインの登場がありませんでした。
対して文乃はヒロインの中では誰よりもヒロイン同士との繋がりが多く深いです。
彼女達と成幸の関係全て把握しているのも文乃だけ。成幸が真冬の部屋に通っているのも、あすみ先輩のニセコイ話や成幸への気持ちに特別な物がある事すら察知していますからね(恐ろしい子…)。
文乃自身がこれらを把握しているので、他ヒロインの話を自然に導入する事が出来ます。
こんな所からも文乃√は「全ヒロイン」が登場し、活躍する事が可能だと思っているのです。
はい、「全ヒロイン」です。
つまりこの子が再び活躍してくれる可能性、大いにあると思います。
というのも紗和子ちゃん、結構文乃と接点も共通点も多い訳です。
・序盤で結果的に理珠との仲を取り持つ動きをしていた
・恋愛サポーター
・共に理珠の姿勢に救われた者同士
・家庭内に不和
・向き合う事から目をそらしていた
この二人が似通っているのは理珠の物語を文乃と対比関係に置くため、というメタ的な理由もあるかもしれません。
ただどうもこの作品ならそれだけに留まらない気がします。
紗和子ちゃん、文乃の気持ちを下手したら作中の誰よりも共有し得る立場にいる訳です。
そしてYさんが既にご指摘の通り、紗和子達が通っている結弦羽大では零侍が教鞭をとっています。この繋がり、活かしてきそうな気がしてなりません…!!
あの日、理珠に救われたツバメが今度は誰かの心を察知して救う側になり、救われた子がそこに理珠の面影を見ればそれは紗和子ちゃんにとって最高の成長とも言えるのではないでしょうか?
私だってまだまだ彼女の活躍と出番、全く諦めていないですし期待をしています…!!
※当ブログは紗和子ちゃん推しでもあります
これは半分願い(というかここに至る全てがそうですが)で、どうか全ヒロインが話に関わってきて賑やかな紙面にして欲しいですし、それが文乃の恋に関わる話で再び見る事が出来たなら、ぼく勉好きのFuminoskiとしてこんなに嬉しい展開はありません。
https://twitter.com/kinoshita_udon/status/1266398141370167299?s=21
(これが理想中の理想だよ!)
ーーーー読み飛ばしここまで(後で読んでね!)ーーーー
⑥未来が変わる瞬間
本記事最後の項目となります。文乃√は「ある瞬間から未来が変わる」とありますが、この瞬間とはどこなのでしょう。
理珠の場合は花火のジンクスに勇気を貰い、一歩目を踏み出す事が出来た機械仕掛けの蛍編の後の一幕が分岐点でしたね。
そして文乃の物語が理珠と対照的な物となるのならば、文乃からのアプローチの前に、成幸の方から文乃を意識するような展開になる事が想定できます。
もしこの作品が恋愛レースをしない事を哲学としているとすれば、文乃の恋が成就するためにはそれしか方法が無い気もするんですよね。
理珠√でうるかは理珠の気持ちを見て身を引きましたが、文乃√では成幸の気持ちに感づいて…
この場合は泡沫編の文乃とも共通しますしね。(ここに関しての私の感情的なところは後々追記します)
さて成幸が文乃を意識する「分岐点」がどこになるのか
私は問136、あのこぼれ出た「すき」が成幸に聞こえていたという展開を予想しています。
自分に好意が向けられていると感じると、彼はその子をかなり意識してしまうという歳相応の思春期っぽい所も持っていますしね。
さすればあの朴念仁も文乃の「コツン」の意味も察するでしょう。
あの旅館の日の夜、誰よりも先に自分の事を「応援」してくれたことも思い出すでしょう。
長男としてずっと気を張り詰めてきた彼の「姉」となって寄り添い支えてくれた事が、彼にとって特別な物に転じるでしょう。
文乃にはシンパシーも感じてる訳ですし、こういうのは一度意識したら気持ちが形成される速度はとても早いですよ…!下地はバッチリ仕上がっています。これからは仕上げの時間だよ!
意識しちゃったら、そんな簡単に文乃の手は握れなくなるんでしょうね成幸くん!
そして私は文乃のこれまでの恋の歩みが大好きですし、だからそれが「間違っていた」とは絶対に思いたくないんですよね。
あの自覚の瞬間までの文乃の恋の形はこれで良かった、ここまでの道のりが彼女の恋の成就というゴールに繋がっていた。そんな話作りになっていて欲しい。
成幸は受験に専心していて、それが終わるまでは恋愛に意識を割かないでいます。その姿勢を尊重するうるかを応援している文乃も、同様に受験が終わまでは絶対に成幸にアプローチは出来ない訳です。
しかしこうなると受験が終わった瞬間にうるかは告白してしまうので、文乃が想いを介入させる余地が無い。
だからこそ受験の前に文乃は意図せずに、半ば事故的な形で成幸を意識させるような行動をとる必要があった。
友人達を思い遣り、その気持ちを胸に秘め続け、抑え込んできたから溢れ出てしまったその想い。
「すき」
それこそが文乃の恋の「正解」であって欲しい…!!
という事で文乃√、問136がスタート地点になるのでは?という予想①の根拠にもなっております!
さてさて、かなり先を絞った限定的な予想をさてきました。ここまで絞ってると明日の頭から大きく外れる可能性もある訳ですが、その時はその時です!笑
与えられる話を全力で楽しむ姿勢なのでこれらが外れても落胆もしません。妄想とはそれ自体が楽しい物…
これは私が勝手に師匠と崇めているYさんから教わった「ぼく勉」を楽しむ極意です。これがずっと私のスタンスでした。
そして今回はFuminoski としてやってきた事の集大成として、全力妄想をお出しさせて頂きました!
(しかしこれでもまだいくつもネタが残ってるのです!奥深いんですよぼく勉は…文乃は…!!)
もしここまで読んで頂いた方がいるならば、こんな駄長文の妄想にお付き合い頂き心からお礼申し上げたいです。
書いてて本当に楽しかった…!
結び
これからの9週間が本当に楽しみです!楽しみで楽しみで仕方ありません!
色んな予想をしてきましたが、それが当たるとか当たらないとかは本当に大事じゃないのです。
「わたしたちは文乃の恋を応援する事がもうできない」
では無くなったのです!
これが何よりも大事です!!
「わたしたちは文乃の恋を応援する事ができる」!
泡沫編の彼女の物語はこれまでの読書人生に於いて最も心を揺さぶられる物でした。
辛いストーリーでしたがそれは間違いなく極大の感動であって、心の底からそれを噛み締めて味わっていました。今でもあの文乃はまともに直視出来ません。未だに心は揺れたままです。
だから、今は本当に嬉しいです…
こんなに素敵な子が報われないまま終わる、そんな物語じゃなくて良かった…!
https://twitter.com/fuminoski/status/1234169517590241280?s=21
漫画にここまで夢中になって、心待ちにする日が来るとは思いませんでした…
何かに没頭出来るというのは素晴らしい事です。現実では息の詰まる状況と時間が続いています。そんな中でぼく勉は私の大きな心の支えでした。
そして明日からは夢のような時間の始まりです!
勿論以降のあすみ√も真冬√も本当に本当に楽しみですが、まずはこの最高の時間を心の底から楽しみます!
文乃が本当にやりたい事、私も全力で応援してるからね!!
頑張れ!文乃っち!
そして改めて最高の物語を生み出し続けてくださる最愛の筒井先生に、無限の感謝を…!!
Fuminoski