天の光は全て星

ぼくたちは勉強ができないを愛するブログです

小妖精はその日初めて[x]を知る

〈前置き〉

感想が遅くなり(もしも期待してくださっていた方がいたら)大変申し訳ございませんでした…月曜は諸事情(※)があり、昨日今日も中々時間が取れないでいました。

 

ちょっと雑談ですが、私の身辺では諸々に気を回しながらも少しずつ以前の日常を取り戻し始め、先週日曜は久々に懇親の場を設けてとても楽しい時間を過ごす事が出来ました。※…この日にお酒を飲み過ぎた影響

 

ただそうした交流や趣味を少なからず封じられてきたこの期間、何に日々の楽しみを見出すかという所は皆模索していたみたいで…

やはり何か夢中になったり没頭できる物が無いとハリが無くなりがち。

 

そんな中でぼく勉とTwitterという趣味を見つけていた(見つけてしまっていた)私は周囲の方と比べてかなりハリのある日々を送って来れたみたいなんですよね。

 

それもこれも普段お構い頂ける皆様の存在による所がとっても大きいです。この場を借りて改めて日頃のお礼をさせて頂きます。本当にいつもありがとうございます!

 

こうして勝手に感じていた感想が遅くなった事への罪悪感を少し払拭し、小妖精編第5話の感想に身を入れる事ができます!(最低)

 

個人的には今回、あすみ先輩のお話に関して「あれっ、もしかして…?」なんて思う事がありました。

いつも外れる予想(妄想だから仕方ないのよ…!)ですが、こちらを読んで頂けた皆さんの妄想のネタにはなるんじゃないかなという気がします。

 

という感じに少し意味深に匂わせた所で早速今週の感想の本文に参りましゅみー!

 

おぉ…なんだか凄くスムーズに本文に移行できました……!(そう?)

 

〈本文〉

 

目次

  1. 待望の…!
  2. 格の違いってやつを
  3. 待望の…!!(2)
  4. それは先輩だけが知らなかったお話

 

 

1・待望のCカラー!

 

もう、心配したんだから…!!

 

一回も無いなんてそんな訳は無い、でもまだ一度も来ていない……まだですか、あしゅみー先輩のRoute:if名物「超美麗ヒロイン単独センターカラー」はまだなんでしょうか…!と、そんな不安は多くのファンが抱えていた筈。

 

先行の理珠・文乃√では第1話と中盤で2回それがあっただけにやきもきした所でしたよね。

先週の次回予告で今週のカラー告知を見た時は本当に安堵しました。第5話にしてついに…!

 

この辺はうるか√ラストの「泡沫の人間姫編」でも第1話では無く2話・5話(販促用の真冬先生でしたが)・最終9話にカラーが用いられた事を思い出します。

もし√中にもう一度カラーが貰えるのならこれに準えて&暫定最終編の真冬先生√最終回にカラーを持ってくる為の間隔の調整として本√でもカラーが最終話に配置される可能性も結構ある気がします。

 

否、そうであってくれと期待しています!(お願い編集部…!)

 

 

まぁそれは先の話。それより前に待望の今回のカラーは一体どんな物になるのか?という議論が巻き起こっていた私の観測圏内。

先のパターンからすると先輩のモチーフに沿って妖精の格好なのか、それともコスプレ路線の方でメイドか、ナースか、それともまさか20代半ば過ぎの高校制服(??「まだけっこういけるんじゃないかしら?」)かなどと様々な意見が飛び交っていました。

 

そして近づく月曜0時。迫る更新。高まる期待。

 

さぁ、答え合わせの時間!筒井先生の解答は……!!

 

 

 

 

 

 

 

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ぺえええええええ!!!!!

 

 

 

ぜ、全裸っ!!

 

 

 

 

 

Q.何を着てるでしょうか?→A.何も着てませんでした!

 

 

 

 

 

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答えはなんと予想や考察を全て吹きとばす全裸!!!

湯煙に曇ったレンズの向こう側、ちゃんと見ろよとその曇りを拭う瑞々しくて艶やかな妖精。

 

なんかもう…こう…凄まじいですよね……!言葉に詰まります。やっぱり国宝級の美麗さだよ…そして凄くセクシー…

 

定期的に絵の力という物を思い出させてくれる筒井先生。

文乃√の2枚のカラーでも発症しましたが、今回も目が釘付けになって中々ページをめくれない病になりました。湯気を突破しようと目を凝らしていたとかじゃないんだよ。

 

しかもなんでこの絵がレンズ越しなのかというと、これはこの光景を見てる人物が眼鏡をかけてる(=成幸)からな訳ですね。そして我らが主人公は眼鏡をかけないと近距離でも男女の判別すら出来ない訳です。

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輪郭の問題じゃないからね視力の問題だよ。

 

まぁつまり今回はしっかり眼鏡をかけての入浴という事で、彼女の姿をしっかりその目に焼き付けようとする姿勢が見てとれますね…だってもう見て良いんだもんね……( ◜௰◝ )

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以前はダメでした(当たり前)

 

画力の高さだけでは無く、そんな交際を始めた男女2人の関係の変化というストーリーも想起させる筒井先生の渾身の一撃。相変わらずお見事でした!

 

願わくばどうかもう一度見たいなぁ…これも期待しましょう!

 

 

 

2・格の違いってやつを見せてやりましゅみー♡

 

 

さてここからは本編のお話。

 

先週ラストの未使用のチケットで示唆されていましたが、やはり成幸からのドハっちゃんランドのお誘いを拒否していたあすみ先輩。

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その真意については後程予想(妄想)していくのでここでは流しますが、どうやら成幸くんは随分それを引きずっていた様子。

 

今回はそんな彼が小美浪あすみという大切な人とまた会えた事に舞い上がっていたとその心境が明かされます。そんな成幸くんの純情さが可愛いよねぇ…!(横綱風)

 

名物頑固オジさんに教えて貰った島の秘湯でそんな想いにふける中、突然(当然)やってきたのはそんな想い人のあすみ先輩!…となんと成幸の生徒である志摩ユカリちゃんと氷室藍ちゃん!

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ウッキイ…(おっきい…)

 

特にどうも唯我先生に対して「んー?」な雰囲気を醸し出していたユカリちゃんの登場は読者の心をざわつかせます。

前回ではキスキャンセルも目撃して2人の関係を訝しんでいましたしね。

 

私の中では危機感が足りない事になってるあすみ先輩の停滞してる恋心煽り、その想いの起爆剤となる存在なのかなと思っていた彼女。

 

ここで早速しかけるのか……!?と緊張した空気が流れた刹那、なんだか凄く愉快な一面を見せてくれましたね。笑

 

そういう事に興味津々なのは健全ですし、どうやら同世代の男子もいないようなので妄想だけが変にこじれちゃうのも理解出来ます…

 

私はここで一気にキャラの輪郭が掴めてこの子がとってもかわいく感じられました!

 

ほんと良いキャラをぽんぽん生み出しますよね筒井先生は…

 

 

さてさてそんな風に彼女に親近感(親近感?)も湧き、緊張から解放されリラックスした次の瞬間でした。

 

 

 

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ユ、ユカリちゃん……!!!

 

 

なんて良…悪っ!なんて悪い顔するのかしらこの子は!!!

 

 

この子が中学生であってしかも成幸の生徒である以上は何かが起きる可能性は何も無いのですが、ぼく勉でこういう風に直球で煽る子が登場した事に私は結構ドキドキしちゃいました…!

 

あまりにも前例の無い展開です。いやーどうなるのかしらこれ!全然読めない!と動揺と興奮を隠せません。

肝心の唯我せんせーはこの時水面下で溺れ死にそうになってますが、今はそれどころじゃないから。あすみ先輩がどう返すのか集中させてねなんて思っちゃいました。ごめんね成幸くん……

 

 

 

しかし、なんとこれが見事な布石でしたね!

 

 

 

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ふおおおおおおおお!!!

 

 

 

 

 

 

 

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小美浪先輩カッコイイーーー‼️

 

いやいやあすみ先輩、本当にカッコ良すぎです…!

 

前回成幸くんをキスに誘いそして断ってしまった先輩。その姿には複雑な感情と共に、少し彼女の弱さも感じさせる物がありました。

 

しかし今回は溺れる彼の命と社会的立場を守る為、なんの躊躇も無くそれを果たします。何その二面性。かっこいい。お陰で今回のキス(人工呼吸)が映えまくりです。

 

そして突然始まった唯我先生をめぐるこの戦い…

 

ユカリちゃんが負けたという認識も出来ない内に決着がつきました。文字通りの瞬殺。ついでに優しく実力の差を教えてあげて、勝負が決している事も悟らせる横綱先輩。強い。圧倒的な強さです。

 

これぞぼく勉のメインヒロイン・小美浪あすみですね!

まだまだぽっと出のひよっこちゃんに、格の違いってやつを見せてあげました。誰が豆粒小妖精か!

 

そんな先輩に完敗し、清々しいまでの敗走を見せる事になったユカリちゃん。

ここも含めて憎めない本当に良いキャラになったなぁと思いました…!

 

今週はなんかもうこの時点で凄く満足度の高いお話でしたよ!濃密!

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頑張ったけど相手が悪かったユカリちゃん。相手は元№1メイドカフェ店員だったりするのよね。

 

ユカリちゃんについては安直に先輩の当て馬にしちゃうのも可哀想…なんて事も登場当初は思ってました。

 

しかしこうしてあすみ先輩を立てながら、同時にユカリちゃんも愛らしいキャラに仕立て上げて魅せるのが筒井先生の流石の手腕だと感じる所。

 

それほど彼女に感情移入の出来ていなかった私も、とうとう今後もユカリちゃんに見せ場欲しいなんて思っちゃいましたもんね……

 

先輩√、回を増すごとにドンドン魅力の厚みが増していってたまりません…!

 

 

 

3・待望の登場!待ってましたよお義父さん!

 

 

さぁそんなキャラの魅せ方と言えば、ある意味で今週最高にそれが発揮されたのがこの人! 

 

 

 

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ふおおおおおお!!!!宗二朗さぁん!!

 

生きてた……!良かったよぅ…!(安堵)

 

いやもうこれに関してはそんな事は無い筈…と思いつつもかなりスリードを促していた訳なので(筒井先生の憎い所。すき。)凄くホッとしました。涙

 

実は観測圏内だと狂人扱いされる事も多く、あまり人気があるほうとは言えないこのお方。

 

かくいう私は好きですよ、宗二朗。ただ魅力的なキャラが溢れる本作においては特別好きという程でも無かったのは正直な所…笑

 

それでもそんな彼のこの登場、凄く心が躍ったし嬉しかったんですよね!(そして少し笑いました)

宗二朗さんを見るだけでこんなワクワクした気持ちになった事は未だかつてありませんでした…!ごめんね…!

 

こう感じさせるのも筒井先生の演出力の賜物でしょう!あすみ先輩√、ついに役者が揃いました!

…文乃登場説?なんの事です?

 

そして宗二朗さんの「役割」

 

柱の煽りでも「嵐を呼ぶ男」と評されているように、実際この人はこれまで成幸くんとあすみ先輩の距離感を半強制的に近づけさせる起爆剤となり続けてきた訳です。

 

今回も気持ちを停滞させるあすみ先輩への追い風を暴風レベルで吹き起こしてくれるのではという期待感が凄い…!

 

しかしこれまで宗二朗さんが起爆剤となれていたのは成幸くんとあすみ先輩が彼に恋人関係であると信じさせる必要があったからでした。

 

でもこの2人はどうなら6年近く疎遠になっていたらしく…

 

これだけの期間息子…成幸くんが顔を出さなければ、流石の宗二朗さんでも娘に何も言われずともこの関係は消滅した物と考えるでしょう。

 

しかし、「彼氏」に会いにと真っ直ぐに語るその表情は真剣そのもの。

 

この人もしかして未だにニセコイを信じてるの???

 

なんて事もよぎりましたが、実際の所は母・かすみさんから「2人の関係が復活しそうよ〜」というような報告があったのかなぁなんて思いました。

 

そして成幸くんが本当の彼氏になるその瞬間を見届けにきたとかじゃないのかなと。パワフル。宗二朗死亡説?なんの事です?

 

その胸中はこれから明かされる訳ですが、今の成幸くんとあすみ先輩はかつてとは違って確実にお互いの事を想い合っているのです。

 

そんな状態の二人にとってはこの男が力にならない方が難しいでしょう

初登場時から全力で二人の仲を深める事に徹してきたキャラですよ!二人のキューピッドとしてこの人を信じずに誰を信じられると言うんですか!でも多少の暴走は起こしてきそうだから少し小声での主張にしておきます。

 

宗二朗さんが唯一無二の最愛の息子を見つける物語、明日の夜の義理息子編もいよいよクライマックスを迎えます……!

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4・それは先輩だけが知らなかったお話?

 

 

 

怒涛の展開が続いた今週ですが、その中でもこれがおそらく最大のトピックでしょう。

ここにきて(恐らく)成幸父があすみの物語に関与してきましたよ!!輝明さん!!!

 

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ナリパパが小美浪診療所にかかっていたという展開は実は私がかねてから期待していた物なので嬉しかったりします。(ちょっと得意気)

 

これによってあすみ先輩のお話も物語的な重厚感が高まってきましたね!

運命という趣を感じさせるドラマティックな展開です…!

 

しかしながら、この過去があすみ先輩の成幸くんへの想いにブレーキをかけているように描かれ方をされております。

 

 

TLではこれに関しての見解が無数に飛び交っていましたが、一つ私が思ったのはこの作品なら「直接的でも関節的にでも成幸父の死因に小美浪家の人達が関わった話」にはしないのではないかという確信です。思い込み・妄信とも言います。

 

なので私はこの妄信から「輝明さんが小美浪家と関わりがあった事自体」はあすみ先輩の想いのブレーキになっていないと仮定を立てて、ここから逆算して仮説を立ててみました。(結論ありきで論を組み立ててるので随分ふわふわした説ですよという予防線を張っておきましゅみ☆)

 

ではこの回想時点から彼女の心境に起こった変化とはなんだったのでしょうか。

 

私の予想、それはあすみ先輩は成幸くんがお父さんを亡くしていた事をここで知った事。

 

そして成幸君が3人娘達に勉強を教えていたのは進学にまつわる費用が全額無償になる特別VIP推薦の獲得の条件であったのをこれをきっかけに初めて知ったという展開です。

 

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えっ?と思われるかもしれませんが、少し読み返してみた限りだと成幸くんがなんで3人娘に勉強を教えているかという背景の詳細をあすみ先輩に話してる描写は多分無いんですよね。

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あすみ先輩がその内容を把握していると判断出来るシーンも見つかりませんでした。

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これも良い話でしたが、先輩は彼の推薦獲得条件の事を把握していないようにも見えますよね

 

成幸くんが「推薦を蹴った」という認識までは持っていますが、果たしてその推薦がどんな内容であったのかまでは知っていたのでしょうか?

 

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そして成幸くんは基本的に亡くなったお父さんの話を自分からする人じゃないというのはうるかちゃんとの会話からも推測が出来ます。

 

なのでその話を先輩が知っていたとも実は考えづらいんですよね。

 

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唯一あすみ先輩が登場する回で成幸父の話が出たのは問106の真冬先生家庭訪問回です。

 

しかしこの時もあすみ先輩は絶妙に室内の会話内容が聞こえてなさそうな所にいたりします。

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 ・つまりこれまで描かれてきたあすみ先輩は実は成幸くんの父親が亡くなっている→経済的にかなり困窮していた→それ故にVIP推薦を目指していたという唯我成幸のフローを知らなかったとしたら

 

・あすみ先輩はこのルートでは偶然実家で輝明さんのカルテを見かけて、それをきっかけにそんな彼の背景を初めて知る事になったとしたら

 

もしそうであれば彼女には「3人娘とは違い成幸が自分に勉強を教える事は彼にとって何のメリットも無く、ただ彼の時間を搾取していただけだった」という罪の意識が生まれてしまい、この彼に対する『負い目』こそがあすみ先輩の恋心を縛る鎖となっていてもおかしくないのではないでしょうか?

 

これが今ある情報の中から私が考えられる一番ダメージが少ない(医療ミスとかしてたら泣いちゃう)&あすみ先輩登場時点からこの展開の構想があった事を証明する展開となるので、こんな話だったら私はぼく勉という作品にまた奥深さを感じられて凄く嬉しいです。

 

そしてそんなあすみ先輩の心の鎖を成幸くんが引きちぎり、小妖精をはばたかせてあげるという物語になったら素敵だなぁ……

 

あぁ…

 

妄想ってやっぱり楽しいですね……!(恍惚)

ここまで読んで頂いた方にはそんな妄想に付き合って頂いた感謝と申し訳なさが溢れ出てとまりません。

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さぁいよいよ先輩√も折り返しを迎え、早い物でもう明日の夜からは後半戦に入ります!推定ラスト4話でしゅみ!

 

ぼく勉大好きなご主人様達!ここから更に熱を高めて深まりを見せて行く奇跡の世界、あしゅみっくミラクルワールドをあます事無くご一緒に全力で楽しみましょうね!

 

Fuminoski

 

 

明日の夜に[x]どもが瞬き合う

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<前置き>

 

うぅ…

私のちっぽけな漫画史において、間違いなく最も夢中になり没入したぼく勉という作品。

 

そしてこの作品を鮮やかに彩ってきたヒロイン達とその物語。

私はそのそれぞれに大変心を撃ち抜かれてきました。

 

最近ちょっとだけtwitterから離れていましたが、この期間中も結局はぼく勉の良さを反芻する日々でしたね。改めて本当に素晴らしい作品だと思います。

 

そんな煌く作品の中においても、私の目には一際眩しく輝いて映っていた女の子の素敵な一つの物語が先日幕を閉じました。

 

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【古橋文乃ルート:文学の森の眠り姫編】、本当にすばらしいフィナーレを迎えましたね

 

誰よりも心優しく、それ故に臆病だった彼女だからこそ、他人にも自分にも向き合う事がずっと「できない」でいた文乃。

 

文学の森の眠り姫編はそんな彼女の弱い所が包み隠さずに曝け出されたお話でした。

 

そんな話だったからこそ、あの告白は彼女にとってはとても高く険しい壁を乗り越えた「成長」である事がくっきりと伝わってきましたよね。

 

あの時の文乃は怖くて怖くて仕方無かったのだと思います。

 

ここも堂々たる告白を果たしたうるかとは対称的

成幸との関係性が壊れないと確信したからこそ告白を決意した彼女に対し、文乃はフラれる事が前提で、更には世界で一番好きな彼との関係が壊れる事も覚悟した上での告白だった訳ですから。

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文乃視点では自分では無い他の想い人がいる成幸。

 

しかも自分は直接その相談を受けている訳なので、この告白は成幸を困らせる事にしかならないと分かっています。

 

それでも何かが壊れる事を恐れて何も行動を起こせなくて、その結果いじけて自身を呪うまでになっていた文乃が、初めて何かが壊れる事を覚悟した上で動きました。

 

誰の為でも無い、あくまで文乃自身の為だけの「自分勝手」

 

現状の維持を求めて怪我の具合を偽ったあの時とは、同じ自分勝手でも中身が全くの真逆ですよね。ここが本当に素敵です。

 

「スキ」という言葉はバクダン。一度それを口にしてしまえば何かが壊れてしまう。

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〈引用:JC・桂正和電影少女」〉

 

文乃の心境はまさにこれだと思うんですよね。

 

その言葉を口にして伝える事で、文乃は成幸とこれまで培ってきた大切な関係が壊れる事に怯えていたんだと。

 

だからこそ涙が溢れて出たし、どれ程怖かったのかはその後の緊張が解けて膝から崩れ落ちたシーンもまた物語っていると思います。

 

 

あれだけ弱かった彼女が、そんな極大の恐怖と向き合いながら伝えた心からの本音。

大切な人との関係が壊れる事を何よりも恐れてきた文乃が果たした、「できない」の克服の瞬間なのでした。

 

こんなに愛しい子はいないと思いませんか?

 

万感胸に迫るとはまさにこの事なのでしょう。

彼女の勇気と、成長と、その愛の大きさを目のあたりにして、私の胸(の内)は湧き上がる暖かい感情ではちきれんばかりにいっぱいです。

 

本当に、本当によく頑張ったね…!

 

繰り返しになりますが文乃√、素晴らしい物語でした。

 

 

お察しのように私は未だに文乃√の余韻に浸っていますし、この最愛の物語に抱いた感情や気付きをまだまだ言語化しきっていません。

なので文乃√の全力の総括感想は後程絶対にやりますよ!

私の文乃っちの応援は終わりません!最愛の星は時間を世界を超えて、いつまでも光り輝き続けるのです…!

 

だから文乃√が終わったからと言って寂しくなんて…寂しくなんてないんだから…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ううぅ

 

 

 

やっぱり少し寂しいよぅ……死んじゃうよぅ……

 

 

 

 

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私はあすみ先輩編を実はめちゃくちゃ楽しみにしていました。(これは別記事を用意してるので後々)

 

しかし、それでも次の√が始まるというのはやはり一つの区切りを強く感じられて寂しさも覚える物ですね…

 

この名残惜しさは文乃√だけでなく理珠√完結時にも思った事なのでどうにも仕方ない事だと思うんだよ、仕方ないの……

 

でもこの寂しさはあすみ先輩とあすみ√に埋めて貰えるとも信じています…!!

 

私はこれが絶対素敵な話になると確信していますから。

仕方ない、本当に楽しみで仕方がないの!

 

 

 

 

それでも、、、はぁ…

 

 

寂しいなぁ……

 

文乃っちぃ……

 

 

 

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文乃っち!!!???

 

 

うわぁ幸せ!!

 

少なくともまだ出番は無いと思ってたから本当に幸せ!!!

 

皆と無邪気にはしゃいでBBQを頬張る文乃っちが眩しい…可愛い…

 

しかもこれ、洋菓子さんが指摘してた「恋のサクラサク水着」じゃないですか!

 

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(※並べるな危険)

 

という事はこれは文乃√の後日譚とも捉えられますよね!

終わった物と覚悟した物語の「その先」をほんの少しでも見られるというのはなんと嬉しい物なのでしょうか…!!

 

そして皆揃って仲睦まじく、和気藹々と場を共にするこの6人の関係性に本当にホッコリしました…

 

やっぱりこれがぼく勉の醍醐味ですよね。

久しく味わっていませんでしたが、皆で揃って心から楽しそうにしているこの光景こそ、やはりこの作品の一番美味しい所だと思う訳です。

 

誰かの恋が叶おうが叶うまいが、この関係だけは絶対に不変であり続けるのがぼく勉です。

そして、それが誰の目から見ても自然な物であると思える事。それこそがこの物語が追求してきた到達点なんですよ…!

 

たった2ページのサービスエピソードでしたが、ここにもぼく勉の素晴らしさが詰まっているなぁと感じた次第でした。皆心から楽しそうで、最高にぼく勉しているお話でもう最高です…!

 

(そしてそんな最愛の「できない」コミニティと同じく、我等が最愛の文乃っちにおかれましても何もかもが1ピコメートルたりとも、以前と寸分たりとも何も変わりないままで安心しました…!!)

 

文乃√完結の余韻を、こうして絶妙な形で残してくれた筒井先生には改めて感謝の気持ちが溢れ出ます。

あぁ…もう本当に…筒井先生、ありがとうございます…ありがとうございます…!

 

寂しさは残りますが、これで心が安らかになりました。

 

この作品は本当に、本当に素敵な物語でした…

 

 

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…??

 

えっ、えっ?数年後??離島???

 

 

 

 

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……!?

 

えぇっ!?教師成幸!?

 

 

なんですかこれは??何が始まったんですか????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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!?

 

 

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!!??

 

 

 

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!?!?!?

 

 

 

 

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うっぺぇぇっ!!!????

 

 

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なんですかこの可愛いヒロインは!!!???

 

 

 

凄い、凄すぎます。物凄く綺麗に、かつ可愛くなってますあすみ先輩!!

 

 

元々そのサイズ感からすると十分過ぎる程綺麗な人という印象だったあすみ先輩ではありますが、この進化の程はとんでもない…!

 

ハッキリと綺麗さと可愛さが上積みされたと感じますし、加えてあの日々から成長をしているんだなぁという実感が調和して、この2話の先輩はなんだか素敵過ぎて私見るだけで感動してしまいました。筒井先生の表現力の底が知れません。恐ろしい。

 

 

いやーこれ凄い…

 

あすみ√は「舞台設定」と「キャラメイク」への力の込め方が前√までとの比では無いですね。

 

物語の時間軸を飛躍的に進ませた上に、描き慣れた風景やキャラのデザインからも離れた訳なのでこれって制作に物凄い労力がかかってますよね…?

 

これまでの全√に筒井先生は魂を込めてくれていると感じてますが、この話はその中でも異質に見えます。

 

あすみ√でここまでする理由は、筒井先生が描きたいあすみの物語はこの形じゃなきゃ表現出来ないからですよね。ここに私強い信念を感じました。やっぱり筒井先生は各ヒロインそれぞれに描きたい物語をちゃんと持っていたんだろうなぁと…

 

期待値も高く楽しみにしていたあすみ√でしたが、それはどこか漠然とした感覚でした。

しかしこの2話で自分の中でこの楽しみや期待感に明確に輪郭がついたような気持ちです。これは間違いなく面白くなります。確信しました。

 

      奇  跡  の  お  祭  り

イッツァあしゅみっくミラクルフェスティバルの開幕です。

 

2周遅れてしまいましたがこの祭りにようやく参加させて貰います!!

私個人としても再び盛り上がって参りますのでよろしくお願いいたしましゅみー⭐︎

 

 

その第一歩として、ここからあすみ√第1・2話の感想を始めますよ!

(長くて本当にごめんなさい…!)

 

 

 

〈本題〉

 

目次

  • 1:大切なもの
  • 2:「ジンクス」の効果、あすみ√の分岐点
  • 3:「先人」
  • 4:小妖精の恋
  •  

 

①・大切なもの

 

いや本当に衝撃的な開幕でしたね…!

 

あすみ√が高校卒業後の話になるまでは予想通りですが、ここまで話が先に飛ぶなんて微塵にも思いませんでしたよ!

この辺は相変わらず徹底した「予測不能」ぶり。

既にマルチストーリーも4本目のお話に入っている訳ですが、こうしてちゃんと強力な掴みを見せてくるのは流石としか思えません…!

 

そして舞台が離島…

 

 

はぁー成る程!!って感じです!

 

 

これはきっとあすみ長編でのテーマであった「大切なのは場所じゃなくて心」というのを体現する話となるのでしょう!

 

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宗二郎が作り上げて守ってきた小美浪診療所、その空間に憧れていたあすみですが、その憧れの本質は「場所では無く医者としての精神性」だった事に気がついた訳ですよね。

 

小美浪診療所というあすみの「夢の世界」。

それは宗二郎を必要として求める地域の人達の存在があり、そんな人達に手を差し伸べる宗二郎という構図が生み出した空間だった訳です。

ただ幼かったあすみの目にはその世界は「小美浪診療所」という場所ありきに見えてしまっていたんですよね。 

 

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だからあすみは彼女にとってもっとも身近で憧れの医者、両親の精神を引き継ぐ=バトンを引き継ぐ為に「医師が不足している・医療環境が悪い地域」→「医者が求められてる所」を自身の研修場所として選んだのでしょう。

 

今のあすみは母・かすみさんの「一緒に小美浪診療所をやってるつもり」という考えも理解出来ていそう…

 

そして恐らくですが、成幸のこの島への赴任理由もこれと同じなんだと思います。

 

既に教師として2年間の経験を積んだ彼だから、この見るからに教師不足の島の学校への募集?を見て志願したという流れが容易に想像出来ます。

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ともすれば、あすみと成幸の行動理念となっている物は困ってる人を助けたいという点で一致する事になるのかなと。

 

実は作中で成幸に「将来」を意識させた最初の存在があすみ先輩な訳なんですが、その結果彼があすみと本質的に相似した人生を歩む事になれば私の大好きなストーリー過ぎて困ります…

 

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ずっと「明日」を夢「見」ていたあすみ先輩ですが、このストーリーなら成幸に「明日」を「見せた」という事にもなりそう。

 

うーん、素晴らしいとしか言いようがありません。

 

お話のテイストとしては全ヒロイン中1番好きな作りかも…

 

贔屓目全開ですが、個人的には成幸の隣にいるのは文乃が1番しっくりくるんですね。

 

ただ、「共に生きていく」という点からするとあすみ先輩以上に成幸の人生に噛み合いそうなヒロインはいない気がします

 

そんな彼女の物語の結末となるこの物語、2人とも大人になったので明確にそれ(共生)を意識出来る展開ですね!もうワクワクが止まりません。

まだまだ始まったばかりですが早く幸せになる2人が見たい…!!

 

 

②:「ジンクス」の効果、あすみ√の分岐点

 

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ふおおおおお!

過去3本の√で物語の結末として使われたキスですが、成る程あすみ√では「物語のきっかけ」になるんですね!!!

 

過去の理珠と文乃√も各自の長編ラストがジンクスによる心境の変化に背中を押される形で、ジンクス無し時よりもう一歩成幸への想いに踏み込んだ内容となっていました。

そしてあすみ先輩はその結果が唇へのキス…!

 

より強い感情になっているなら確かにはこの行動は不自然じゃないですし、展開が巧み過ぎて感動してしまいますよ!

 

ただでさえ感動的だったシーンに深みが付与された訳でもあるので、こういうの見るだけでもまた一つあすみ√があって良かったと思えます…本当に良かったねあしゅみー…!

 

そしてこれが分岐点=成幸があすみを特別に意識するきっかけになるのは大納得。

 

もう一つ本編中から変化したところで、このキスを「冗談」としなかった事でかなりしっかり好意をチラつかせてますもんね…!

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現状ではこれ受験前にヒロイン達が起こした行動の中で最大のアプローチだと思います。

 

唇へのキス自体はかつてうるかもしてますが、あれは本人が「練習・挨拶」で流したのに対してあすみは明確にそれを意識させていますね。

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この辺は流石あすみ先輩、自分が攻めてる時はお強い。こんな事されたら流石の朴念仁でも意識せざるを得ません…

 

 

 

しかしやっぱり彼にかつて恋していた他のヒロイン達がどうしたのかが気になりますね。

 

 

 

ここを描くとするならば以前予想した「成幸が浪人した展開」の可能性がまだあるのかなぁと思ってます。

 

この√の成幸がここまで誰とも恋をしていない理由があるとすれば、考えられる物の中で一番スムーズなのがこれなんですよね…

 

これまで頑張ってきた彼にそんな苦労をして欲しいとも思いますが、うるか√で結局使わなかった成幸が進学費用として稼いだお金の使い途としてもぴったりなんです。

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このお金は実はあすみ長編の導入にもなっているし、作劇上活かそうとするならやっぱりもう1年予備校に通うのに使う事になったとするのが自然かなぁと。ここであすみ先輩の「浪人生」という経験が活きて彼に寄り添う事になっていたのかなぁという予想を私はしています。

 

舞台が「数年後」と高3時点からの時間経過が明確にされていないのも、「研修医期間」にも2年という幅がある事で一応まだ成り立つ余地もあります。つまりこれは成幸の高校卒業後から7年後では無く、1年浪人を挟んだ8年後の話(あすみは研修医2年目)なんじゃないかなと。

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なんか「色々あって」と含みを持たせた導入をしていますし、この辺どうも怪しく感じます笑

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うるかをはじめとした他ヒロイン達も受験が終了してない成幸に告白は出来ないでしょうし、その状態の成幸に一番寄り添えるのはあすみだと思えるので彼女が成幸の「特別」な存在になるキッカケにもなりそうなので私この予想を押していますが、果たして…!

 

 

 

③:「先人」

 

ほほぅ、何やら本ストーリー上重要な役割を持っていそうな意味深なキャラが出てきましたね!

 

志摩ユカリさんか…

 

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うぺぇっ?

 

なんですかこの黒髪ロングで読書を嗜む清楚系文学女子中学生(しかもTOKUMORI)?

 

前√のヒロインに対するハイコンテクストなイジメですか?

 

しかもこれ読んでる本が「昼下がりの横恋慕」って…

 

 

んー??

 

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こんなの文乃っちじゃなくても怪しさ満点に感じますよ!

 

数年後かつ離島という設定上、この話は他ヒロインを出さないストーリーにも出来そうではあります。

という事は、この子があすみ√におけるあすみの恋の障壁として用意された存在なのでしょうか?

 

…個人的にはそれはミスリード狙いなんじゃないかと思ってます!

 

というのもぼく勉ってどうもメインヒロイン以外は成幸に恋する子を出さないように意識している気がしてるんですよね。

 

つまる所、メインヒロインを煽って自分はフラれるだけに作られた安直な恋の「当て馬」を作るような物語では無いと思うんですよぼく勉は。

 

なので私の中でユカリちゃんの役割として想像しているのは、成幸とあすみと触れ合う中で感化されて、この島の人々の為に「教師」か「医者」になるという夢を持つ事になるという物です。

 

この子が「高校生」では無く「中学生」なのは、将来に向けてまだ多く選択肢を持てる時期だからとか?

進路相談に乗るなど成幸が教師である事を活かせる展開だとも思います。

 

夢を持っていればそれは強いエネルギーになるという物語ですし、それをずっと肯定してきた作品です。

加えて高校入学時から明確な目標を持っていればそれは文乃達とも構図が一致しますよね。

 

そして成幸とあすみは教師として医者として、ともに「先生」と呼ばれる立場です。

 

私はこれが自らの進む道に「先に生きる人」という意味になり、あすみ回のサブタイに使われていた「先人」が回収される物語になる予感がしています。筒井先生はこういう言葉遊び大好きですからね…!

 

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ただ、この本の影響なのか多少は熱っぽい視線を向けているだけに完全なるミスリードでも無い気はします…むむむ

 

いずれにせよあすみ√でのキーキャラになる事は間違い無いので要注目ですね…!!

 

 

…しかしこれ本当に中学生のそれですか…?涙(引きずる)

中学時代のりっちゃんとも余裕で張り合えそうな逸材です。(??「ただし画像の緒方理珠は中学2年生時代な事は留意しておかなければならないわね!同時期の比較なら圧勝よ!」)

 

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果たしておっぱい大好き成幸君はちゃんとあすみだけを見つめる事が出来るのでしょうか!?この物語の要注目ポイントです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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教師が中学生の事をそういう目で見たらだめですからね、成幸さん!

 

 

 

 

 

④:小妖精の恋

 

さて、これが本題中の本題ですね!

 

あすみ√は果たして一体どんな恋物語になるのでしょうか?

 

基本的にマルチルートは各ヒロインのテーマに沿った話になると思うのですが、じゃあ「あすみ先輩の恋のテーマって何?」って話ですよね。

 

これが彼女は本編中(16巻まで)では成幸に明確に恋をしたという描写が描かれなかった為どうも見えづらい…

 

しかし最新話で見せたこのシーン

 

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数年間に渡り成幸から貰ったどはっちゃんキーホルダーを大事に持っていて、あまつさえポケットに常備して肌身離さず持ち歩いているなんてもう好き以外のなんでも無い気がします。あと可愛いの化身ですか?

 

ただこれまでの物語でもそうでしたが、どうしてかあすみはその感情に踏み込んでいきません

 

本編中ではあすみは誰よりも目的意識が高く、自分が診療所を守るという責任感も持っていましたよね。

だから無意識的にそのような感情を封じていたのかなと思っています。

 

受験に専念していた成幸がヒロイン達の事を中々意識しなかったのと同じ構図ですね。

 

その為にこれは作中で初めてあすみが成幸に対して特別な感情を持っている事が明文化されたシーンなんですよ。

運ゲージ回なんかでもあすみの実質的な成幸への心情の程は描写されてはいるんですが、頑なに本人はその自分の感情には向き合おうとしませんでした。

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だから「ようやくあすみにもこの時が…!」と凄くジーンとしたものですが、同時に不思議に感じる事もあります。

 

これまではそもそも意識しないようにしていたとしても、こうして確かに芽生えた感情の正体を何故彼女は突き詰めようとはしないのでしょうか?

 

彼女にとっては恋愛は縁遠くて理解出来ない話だから…でも無い気がするんですよね。

ニセコイ」関係もありましたし、かつて同級生が彼氏と遊んでいるのを見て羨望している話もありました。

 

あすみはその感情が「恋」である事に気付ける材料をいくつか持ってると思うのですが、それでもそういう思考にならない事には何かしらの理由があって、それがブレーキになっている気がします。

 

私の考えもまだ全然ふわふわしているので、ここではその「理由」の方については踏み込みません。

ただこういう話があればお話が重厚になる気がするので多少楽しみにはしていますが果たして。

 

しかし理由の方は分かりませんが、恋愛感情自覚ブレーキの解除方法に関しては作中で推測出来る材料があります。

 

それがこの2つのシーン

 

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1枚目は理珠が成幸とセッ…したと勘違いした場面。

2枚目は三人娘が成幸に好意を持っているのを知った場面ですね。

 

これを見るとあすみの感情のトリガーになるのってどうやら「嫉妬」的な感情だと思うんです。かわいい。

 

私の感覚的には成幸が誰か別の人の物になる可能性が見えた時に彼女の感情が大きく動く、といった感じです。

 

あすみは本編中では1人だけ学外者であり、その為に他ヒロイン達と成幸と空間を共にする事が少なかったですよね。

だから彼女の物語は恋に発展しなかったという事なのかなと。

 

つまりあすみ先輩の恋に足りない物とは

 

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という事なんじゃないでしょうか?

 

そんな訳で私はこの物語であすみに危機感を感じさせる=成幸に好意を寄せる女性が登場してこの人があすみに恋心を自覚させて、この女性との三角関係があすみ√の恋物語の基盤となるのではと思っております。

 

そしてここまで全文読んで頂いた上にこの予想に同意してくれた超希少な方も、「じゃあそれがやっぱり志摩ユカリちゃんなんじゃないの?」と思うでしょう。

 

ただやっぱり私はこの超朴念仁で責任感しか無いような男が「教え子の中学生」に惹かれたような素振りを見せてあすみをソワソワさせるなんて話は絶対できないと思うんですよ。ここは私成幸君にとても強い信頼感があります…笑

 

という事で、私の妄想ではこのポジションには別の女性が入る事になりますね。

 

そしてそれこそが私がTwitterでちらつかせていたあすみ√に期待していた予想なんです。

 

 

 

 

その登場人物の存在もあすみ√の舞台設定が既に匂わせています。(と思い込んでます)

 

 

明かされている情報としては

 

・船でしか行けない離島

・4月でも暑い

 

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という事でかなり南方に位置する島のようですね。

 

加えて住民達が方言を使って無い辺りこの島のモチーフはどうやら「沖縄」では無さそう。

 

という事で私はここが小笠原諸島がモチーフだと睨んでいます。

 

そして小笠原の父島にはこれがあるんですよね…!

 

http://www.miz.nao.ac.jp/content/facility/vera-ogasawara-station

 

 

 

 

そして既に作中でもこの島、明るい星が沢山出てる描写がバッチリされてあります。

 

 

 

 

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つまりはそういう事です。

 

 

 

 

 

この島には成幸とあすみが来る前からあの子が既にいるんですよ…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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文乃っちいいいいいいい!!!!!

 

 

そう、この島には天文学者になって天文台に勤める文乃がいるんですよ!絶対いる!いて!

 

 

そしてつまり、あすみ√の恋物語小美浪あすみvs古橋文乃になると私は妄想しています!!!!

 

 

 

 

 

❺:眠り姫の恋

 

 

 

 

もうですね、私の目が偏ってるせいもあるんですが、ここまでのあすみの話で文乃が絡んできていたのがあすみ√で「あすみvs文乃」をやるための構成だったとしか思えないんですよね。

 

 

 

 

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理珠√ではその想いに気づく事も無く恋を終えた文乃。

 

これは感想で言ってた人もいるのですが、それを知らないまま終わるというのはある意味でとても残酷な事だと思います。

 

しかし、あすみ√での文乃は確実に恋心が大きくなっている描写がされている訳です。これを活かさない筈が無いと思いませんか?

 

加えて私が文乃の物語にはずっと引っ掛かっていた事があります。それが文乃√以外では文乃が恋をした事による成長が描かれておらず、未熟な子のまま物語が終わっている事です。

 

文乃√があれだけ彼女の未熟さを前面に押し出した話であっただけに、やはりこれって筒井先生も意識している所だと思うんです。

 

つまり、人魚姫編では理珠が、眠り姫編で特にうるかが恋が叶わなくてもそれによって果たした成長がしっかりと描写されたように、明日の夜の小妖精編では文乃のその番が回ってくるんですよ!!

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大人になり更に美しく、綺麗になった文乃っち。そんな彼女があすみ先輩を「からかう」のです…!

 

 

「小美浪先輩、成幸くんの事を特別に思ってますよね?」

 

「もしも違うというのなら」

 

「成幸くん、私が貰っても良いですか?」

 

 

文乃っちいいいいいいい!!!

 

 

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恋が成就しなければ成長する事は出来ないのでしょうか?そんな訳ないですよね。

 

むしろこの作品は「恋が叶わなかった場合」の事を大事にする物語でしょう

 

だからこの話でこそ恋を通じて強くなった古橋文乃の姿が見られると私は信じています!

 

そしてあすみと文乃の物語は「自分の心と真に向き合えてない」という点では共通してましたね。

だからこそ文乃はあすみの「相手」として相応しいんですよ。

 

その感情がなんなのかに気づかせてくれる人があすみには必要で、それを出来るのが文乃なんです。

 

文乃もその気持ちに気づかないようにしていて、そのせいで苦しんできましたからね。

 

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文乃ならあすみの気持ちが分かる

 

この物語はきっと強くなった文乃が美しく泣く物語。

 

この予想が当たってもそれはきっと彼女にとってHAPPYなだけの物語ではありません。

 

しかし、それによって文乃がどの√の未来でも自身の弱さを克服出来るという事を示唆する話になると信じています。それは絶対に必要な事だとも。

 

さぁ文乃っち、もうひと頑張りだよ!

※このブログと私の最愛の友人達は古橋文乃さんをずっと応援しています!

 

 

 

これは最愛の妖精と星が夜を照らす物語。

 

明日の夜にそんな夢を見ながら今回の記事を締めさせて頂きたいと思います。

 

 

あすみ√残り7話、全力で楽しみましょう!!

 

 

 

ここまで読んで頂いた皆様に無限の感謝を

 

 

Fuminoski

眠り姫は[X]した心に蓋をする

<前置き>(読み飛ばし推奨)

 

古橋文乃の物語が伝えたい事とは一体何なのでしょうか

 

私、今週あまりにもやもやしてしまったんですよね。

 

ぼく勉ってどのヒロインの事も平等に扱ってきていたと思っていますし、そこがこの作品の何より好きな所だというのは常日頃表明してきました。

 

しかし今回の話で大分それが崩れてしまったように感じてしまったんです。なぜ文乃の恋だけこんな形で描かれないといけないのでしょうか。うるかと理珠と比べてしまうとかなりアンバランスなのではないかと。

 

文乃の恋って手放しに褒められない所が多いですよね。

泡沫編の時は寝てる成幸にキス未遂をおこしました。今回は嘘をついて成幸を自分の傍にいさせ続けました。そしてどちらにも文乃にそれが悪い事だという自覚があります。読者視点でもやっぱりどうしてもここが問題になる。

 

成幸の同意無くキスをしようとした事自体はうるかも理珠もある訳ですが、当然そこに罪の意識は無くてあったのは純粋さだけ。

文乃にはしてはいけない事という認識があるのにそれを飛び越えてしまうのは、その恋心の大きさの表れではありますが、それは自制心や道徳心を捨てても良いという免罪符にはなりませんよね。そして現状作中でもこれらは悪い事として描かれています。

 

泡沫編で文乃の気持ちを真心で肯定してあげたうるかや、理珠√で強く真っすぐに成幸への想いを貫いた理珠。それぞれの√で彼女達は想い人と結ばれるに相応しい人物であるという事とその過程が描かれ、物語的に彼女達の恋が成就する必然性のような物がしっかりと与えられたように感じました。

読んでいる私も当然この二人の結果と物語を祝福出来たし、感動もしました。そして素敵な子達だなぁと思えたのです。

 

しかし、文乃√で文乃がした事は?

物語の冒頭で文乃は身を挺して成幸を庇いました。ここからストーリーを始める事でこの話は文乃本人と読者が抱いている彼女の恋への「罪」感を薄れさせ、その恋に正当性を持たせていく物になると思いましたよね。2話で幸せを噛みしめる文乃を見て、やっぱりこの子もちゃんと恋愛面で幸せになるべき存在だと改めて思わせられました。

 

しかし、実際はこれらすら文乃が更に大きな罪、というか過ちを犯す事になるという話に繋がっていった訳です。うるかと理珠は本編中よりも更に昇華された姿が描かれた中で、文乃はキャラの尊厳を損なわれるような話が続きます。文乃だけが恋をすればする程、彼女の弱くて醜い所が浮き彫りになる。同情を引くという次元は過ぎたというか、多分そういう意図を持って描かれてる訳ではないですよねこれ。

 

この後で文乃が結ばれても比べてみればうるか達の方が後ろ髪を引かれる感じもない爽やかな恋ですし、特にうるかはこの話の展開上叶う事の無い告白をした時点で決してこの物語で「フラれて可哀想」なだけで終わる事は無く、必ずフォローが入る事が確約されたと思って良い筈です。

うるかはこの恋をして良かったと思う筈ですし、恐らく読者から見てこの子が人間的に更に素晴らしいと感じられる描写が恐らく施される筈。(それの布石も既に打たれてると思っています)

 

想いが叶わなくてもなお輝くヒロインとしての見せ場。これは泡沫編で文乃が印象的な描写を与えられていたので、文乃√でうるかに与えられるだろうなぁというのは予想していた事でもあります。というか与えられて欲しいです当然。物語を通じて描かれてきた5年に渡る片思いが実らない訳ですから。

理珠√でだってそれは欲しかったし、その描写が無かったのは不満に感じた点です。

(でも泡沫編では文乃とあすみにそういうご都合合わせ的な救いのある展開が発生しなかった事もまたこの作品の一つの味だと思っているので、そういう恋愛の切ない面も変に取り繕う事なく描こうとしているのかなという気もしてます。)

 

ただマルチ√は既出の話の焼き直しと感じられるような似通った展開にする事を意識的に避けて作られていくと思っています。

それは5つの√を通して話の満足度を高める上で効果的な事だと思うので、文乃√でうるかのそれが描かれるなら理珠√で描かれなかった事にも納得するでしょう。

 

そして文乃√は終わってみればうるかの評価が更に高くなる話になっている筈ですし、そうである事を願っています。しかし、それならこの話の文乃をここまで陰鬱に描かないで欲しかったというのが、この作品のヒロイン達の平等を愛してきた身としての本音です。

 

そもそも泡沫編での文乃の恋も結果的にはうるかの人間性の素晴らしさを示すために用いられました。個人的にとても嫌悪感のある表現をあえて使いますが、構造的には結局問136の話で文乃が恋を自覚をした事自体がうるか√の為の言わば踏み台だった訳で。

 

そして文乃が結ばれるとされるこの話でも、文乃の悪い面を描きそれが「許される」という構図(※1)に再びなれば、ちょっと他のキャラと比べて古橋文乃というキャラの名誉が軽んじられてるんじゃない?というお気持ちになってしまうんです。

 

例えここまで恋に苦しんでいても、向き合う事なく逃げ続けたり、嘘をついたり、それによって想い人を振り回した挙句、自分で何も変えようとしないまま自己完結でその恋を閉じようとする様、とても人間的ではあると思います。

 

しかし成幸の負担にならないようにずっと我慢してきて、決意を貫いて彼の合格発表後にを果たしたうるかの勇気と成長を見てしまうと、この物語でも結ばれるべきなのはどちらかというとうるかの方だと私は思ってしまいました。

 

このままだとこの対比される二つの√を通して見えてくる物がうるか>文乃という事になってしまう。恋愛の成就の難易度とかだったらそれでも良いんですよ。当然うるかの方が圧倒的にアドバンテージを持っていた訳ですから。私が嫌なのはこの恋を通して人間性に優劣がつく事です。それは私が勝手に思ってるだけですが、こういう展開になった以上同じように思う人も少なからずいる気がします。文乃と比べたらうるかはとても真っすぐであまりに良い子だと。

 

これはもう作品に対しての押し付けなのですが、ぼく勉のヒロインは皆等しく平等に良い子であって欲しいんですよ。誰々は誰々よりも良い子、なんて思いたくありません。

 

それでもうるかには絶対フォローなり大きな見せ場を与えられて輝いて欲しい。文乃以上の間違いを犯したり醜い所を見せて文乃に許される、なんて話にはしないで欲しいし、まずならないでしょう。

 

そんな感じで私の中でこの「ヒロイン達が人格的には平等であって欲しい」と「うるかに対してのフォローが欲しい」はそれぞれ本音であって、これはもう両立し得ないかなぁと思ってしまいました。それを実現するには文乃が落とされ過ぎたなぁと。そんな風に思ってしまう自分も嫌。

 

はぁ…

 

 

あの川を流れていくチョコを文乃が追いかけた時、これで怪我を悪化させて図らずも成幸からのお世話を延長させる事になり、それに罪悪感を抱えながらも喜んでしまう自分を恥じる展開かな、とか頭によぎったんですよね。

 

結ばれた時のカタルシスを増幅させる為に文乃の苦しみを描こうとするのなら、こんな感じに文乃が成幸の事を好きになればなるほど結果的に彼に負担がかかっていく、みたいな故意性の無い展開にすれば文乃の人格を落とす事もなく綺麗な文乃のままでそれが出来たと思うんですよ。でも実際の展開は違いました。文乃は再び間違った行動をして、そしてその間違いを強調するかのようにうるかが正しさを積み重ねていく。

 

そんな展開にただの一読者である私が大きくダメージを受けてしまいました。3年間この作品を追ってきて、そんな展開になるなんて思いもしませんでした。文乃だけが間違ってる話なんて辛い。嫌だ。可哀想。

もっと他の子達みたいに明るく前向きに恋をする文乃が見たかった。こんなに追いつめられる文乃は見たくなかった。読者の皆に好かれる文乃であって欲しかった。これまた自分の嫌いな言い回しですが、我ながら女々しいと思います本当に。お気持ちを大爆発させたあまりに身勝手なこの感想、ここまで読んでいて大変不快に思われた事と思います。まことに申し訳ございませんでした。

 

 

しかし、こんな感じで半分心がくじけながらも、いくらでも話のやりようがあった中でこの展開を筒井先生が選択した以上、この展開にも当然「作者の意図=読者へのメッセージ」がやっぱりちゃんとある筈だと思い至りました。というかある筈だと縋りつきたくなった訳です。ぼく勉では文乃の恋話はこうなる必要があったのだと。そこに納得出来る理由があるのだと。それは一体なんなのかを考えるのが本記事の主な内容となります。

 

…という訳で次からが本題です!

 

 

<本題>

 

 

古橋文乃の恋から見えるぼく勉のテーマ

 

今週の心がバラバラになって全てが終わってしまったと絶望する文乃、本当に見ていて辛かったですね。

しかし私この状態の文乃に対してもどうしても引っかかってしまう事があったんです。

それは文乃がうるかが現れた瞬間に、成幸の提案を跳ね除けるかのように「別々の道でそれぞれ頑張ろう」と袂を分かつような発言をして、足の事を取り繕う事もなくその場から逃げ出した事です。

 

その直前のやり取りで成幸と「別々の道」を行く事に文乃は寂しさを覚えていて、彼から相談係として関係の継続を求められた事を本当に嬉しそうにしていたのに、これは一体なぜでしょう?

 

これって恐らく、文乃が傍にいて欲しいのは「誰の物でもない」成幸という事なんだと思います。

問83の成幸との相談で、成幸はうるかに特別な思いを抱いている事を文乃は確認しています。だから彼はこの告白を受ける筈だと考えていそうなんですよね。

 

つまり、うるかと付き合う事になった成幸に対してはもう怪我している体をとる必要は無い。そんな彼らと同じ空間にはいたくないから、成幸が文乃を求めて差し出した手を払い除けるようにして彼女は逃げ出したのだと。

 

だから、文乃はもう完全にうるかの恋を応援していないんです。

私にはそう考えないとこの文乃がとった行動の理由が説明つきません。

 

これは意識的なのか、無意識的な行動だったのかは分かりません。

しかしこれではっきりしたのは、文乃の中で「うるかの恋を応援している」という思いも「嘘」になってしまったという事です。

 

成幸の事を好きにならないと思ったあの時の気持ちも、うるかの恋を応援すると言ったあの時の気持ちも、当時の文乃にとってはどちらも「本当」だったのです。それがこうしてどちらも「嘘」になってしまったんですよね。

 

心の中で本当だった物が嘘に入れ替わってしまう文乃。

彼女はそれを受け入れられないから、自身の成幸への恋心も頑なに認めようとはしませんでしたよね。(実質問39の旅館で泊まった時に彼女は無自覚に恋に落ちていた訳で)

 

この人はもうそういう人なんですよ。まず自分の本心に向き合えないんです。

だから、もうずっとずっと前から文乃の心はうるか達の事を応援していなかったのだと思います。

 

その状態でも文乃は成幸の事を好きになってはいけない・結ばれたいなんて望んではいけないと思い、そしてうるか達の恋を応援しなければならないと、本心とは逆の事をずっとやってきた訳です。

 

この構図に気が付いて私ちょっとヒヤっとしてしまいました。これって下手したら病名がつくやつですよね。

これを自分や他人と向き合えない「弱さ」と言い切るにはあまりに根が深いと感じてしまいました。向き合えていないどころか、そもそも文乃は自身の感情を認識する事すら出来ていないのです。(これが恐らく理珠との対比になっている)

 

あのバラバラに砕けたような心情描写にはそれだけの迫真性があったと思います。

 

ではなぜ文乃の心はここまで捻じれてしまったのでしょうか。

 

そこにはやはり文乃のこれまでの人生が大いに関与していそうです。

そしてそれこそがぼく勉の一つの大きなテーマに繋がってくるのだと思います。

 

文乃はこれまでの人生において、理珠に出会うまでは自身の「本音」を誰からも肯定されずに過ごしてきました。

星に関わって生きるために理系分野に進みたいというその本心を実の父からも、担当となった真冬達教師陣からも否定され続けてきた彼女は「自分のやりたい事」は基本的に肯定されない物だと意識づけて、自己防衛のためにそれを望まないようにしている所があると思います。

 

例えば最愛の星編では文乃は口では否定しつつも父・零侍と向き合いたいという本心を成幸に見抜かれていましたよね。

 

そして、この物語はその「本心=やりたい事」から逃げてる限りは決して幸せになる事はできないという事が大事なテーマとして第1話から提示されています。

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だからそれを抑え込んでしまう事で心が歪んでしまい、真っすぐに自分と向き合えなくなる事の危険性が示唆されているのが文乃の物語なんだろうなと。

文乃が思考と行動が一致しない様子を多く描かれてきたのも恐らくこの為。

 

本音を否定して・嘘が本当になって

 

そんな風に[X]してしまった心に無理やり「蓋」をして抑え込もうとしたら、あなたも「文」乃になってしまうよ、という教訓的なお話しなんですよね。きっと。

 

そして文乃がこれまでのその蓋を外す事が出来たシーンを振り返ると、そこからまた見えてくる物があります。

 

理系の進路に進む事に全方位から反対され、心を打ちひしがれながら進路を変更しかけていた高校1年の時。その時は憧れとなる存在・緒方理珠の言葉でその気持ちを抑え込む事をせずにすみました。

 

ずっと自身の進路に反対していて、その説得と10年に渡る不和の解消をずっと願っていたのに向き合う事が出来なった父親・零侍への想いの蓋を外したのは想い人となる存在・唯我成幸が背中を押してくれたからでした。

 

このように自分のやりたい事の前に壁があって、それを貫こうとするためには誰かから背中を押され、肯定されなければならないんです。

 

そしてこの自己肯定感の重要性は文乃だけに限った話ではありません。

 

例えばうるかが成幸に与えた物の中で特筆すべき事って、恐らく多くの非凡な実績を誇る「凄いヤツ」 である彼女が彼を頼った事なんですよ。

これが自己評価の高くなかった成幸に非常に大きな自信を与えたのだと 思っています(問76)

 

成幸はそんな経緯があるからこそ、うるかの水泳の邪魔になる事を選ぼうとしなかったんですよね。水泳で結果を残す彼女に多くの勇気を貰っていたから。

 

私の個人的な経験からも思春期に自分に自信を持てるようになると いう事は非常に大事な事だと共感出来ますし、ここは恐らくこの作品の読み方として外していない点だと思います。

 

機械仕掛けの蛍編で自分に自信が持てなかった理珠が成幸にハッキ リと恋に落ちた理由もまたそれでした。

振り返ればうるかが成幸に恋に落ちた理由もまた彼が自分の努力を 認めてくれていたからですよね。そして他のヒロインは皆成幸に誰かから否定されてきた自分の『やりたい事』を肯定されているのです。

 

この辺の他己評価というのはぼく勉の恋に 大いに関与している所と言えそうです、 なんと言ってもできないヤツを分かってやる物語ですからね。 苦手分野に進もうとする生徒達の事も、 あえて生徒に冷たくする不器用な教師も、 全てを肯定する事から始まる物語。

 

そして今週の文乃が成幸にかけた言葉はその最上級でした。

 

この一年間共に歩んできた成幸の全てを肯定して見せる、端的か つこれ以上無い最高のセリフです。

併せて必死に彼にそのニュアンスを伝えようとするその表情も前の めりな姿勢も、 全てそれが本心である事を示す迫真のシーンでした。

ここで成幸の文乃に対しての意識に一つ大きな変化を生んだ事 は間違いないのでしょう。

 

彼は自身の夢を追う事を決めた問97で も3人の「天才」に対し、 自身が遠く後ろに位置していると感じている事を吐露していました 。 つまり彼にとっては自身に秀でた物が無い事が依然コンプレックス だった訳です。こういう所はくすぐられるとまぁ弱い所ですよね… 

文乃との繋がりの継続を求めようとしたかに見える成幸の姿に、その 効果の程が伺えます。

 

しかしこうしてジワジワと成幸の気持ちは文乃にむいているかのように見えますが、この話には依然恋愛に必要な「自己肯定」 が出来ていない人間がいます。それが古橋文乃なんですよね。

誰かに肯定してもらう事で本心に被せた蓋を外せるのだとしたら、文乃がその恋心にかけた蓋を外すのは、その恋を応援してきた友人・ 武元うるかにしかできないようです。

 

今週、『「好き」を語って欲しい』と言った成幸に対して心の中で彼への好きを叫ぶも、それを口に出せなかった文乃。これがその象徴なのではないかと思っています。

 

自身の恋はうるかに決して認められないと思っているから、文乃はいつまでもそれに向き合う事が出来ない。

 

チョコ作りでの文乃の様子と今回の文乃の様子はきっとうるかの中で繋がる物があると思います。そしてこの後文乃がふさぎ込んでしまったとしてもそれを放っておく事はしないんじゃないかなぁと思うんです。

 

そうしてようやく文乃は全ての心の蓋を外す事が出来ると思います。そしてやっと真の成長を果たす事が出来るのだと。

 

なぜ文乃の恋の物語がこんな歪な物になってしまうのか、それはやはり文乃がこの物語を通じて未だに成長する事が出来ていないからなんでしょうね。彼女の心は初期からずっと卑屈なミジンコのまま。必要な事は自分を肯定して認めてあげる事。そして「好きな事を全力で好きにやる」事なんですよね。

 

それを教えてくれる母が傍にいなかったから、文乃はずっと誰かに相談するという事が出来ないままここに至りました。

この芽生えてしまった恋を一体どうしたら良いのか、その答えが自分では出せない文乃がその答えを誰かに求めたのは作中で一度だけ。この眠り姫編冒頭の亡き静流に対してのみです。

 

自分に自信が持てない

誰かに頼る事が出来ない

 

これが文乃の心を捻じれさせてしまっている原因と言えるでしょう。

この眠り姫編は文乃が恋を実らせる話というよりも、この恋を通じて本編で描かれなかった文乃の人間的成長を描く事を主題とした物語な気がします。

だからこそ、文乃とうるか・理珠には明確な「差」が描かれているのだと解釈しました。うるかと理珠はその恋心にしっかり向き合って、自分の心に素直だったからこそちゃんと成長出来ていたんですよね。そしてちゃんと恋する事が出来ていたんですよね。

 

文乃の恋を応援出来ないと言いましたが、今の私は 彼女の恋よりも彼女の成長を祈り、心の底から応援したいです。

うるか達のように成長を果たして、その結果として恋の成就がついてくる。そんな話になる事を願っていますしそう信じています。

先の展開予想も色々していますが、もうこれ以上書くと次の更新がきてしまうのでこれは割愛…!

 

相変わらずまとまりの無い結びとなりますが、「あなたを応援してます」「世界中で誰よりも」と心の中で叫んでこの記事を締めさせて頂きます。

 

ふみのちゃんがんばれ!

 

Fuminoski

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愚かなる[x]は眠り姫の行く道に、12000字の夢を見る

 

(前置き)

 

もう本当に久しぶり過ぎてブログの書き方を忘れていました…!

数日前に更新するって言ったのにこっそりとスルーして何も無いような顔をしていた不誠実なアカウント、Fuminoski改めUsotsukiです。(ごめんね…)

 

ですがここからは嘘偽り無い気持ちを真剣にだらだらと書き連ねます。よろしければお手隙の際にご笑読ください。

 

 

分岐√のトップバッター~route:if 2/5~「機械仕掛けの親指姫編」、今週素晴らしいエンディングを迎えました。

 

ヒロイン・緒方理珠がこれまでの物語で果たしてきた成長の成果を遺憾なく発揮し、それが彼女の恋の成就と完全に調和した見事な物語でしたね。

 

前代未聞のWJ本誌でのマルチストーリーの連載というチャレンジ。

それに少なからず不安の声も上がる中、その疑問に対して早速痺れるような解答が提示されました。

筒井大志生の手腕には改めて最敬礼です…!

 

理珠達の物語が一区切りを迎えた事に対する寂しさは強くあります。

 

しかし、これだけ鮮やかなお話を見せつけられたらもう以降の√に不安を覚える事なんてありませんよね。

まぁ私は元から筒井先生には全幅の信頼を勝手に寄せていたのですが!(不粋な主張)

 

ぼく勉スキーの皆さん、ここから先の物語にも全力で期待し、全力でこの作品を楽しんでいきましょう!

 

 

 

話を戻しまして

 

 

 

この話で大きなポイントとなったのは言わずもがなりっちゃんの大親友で、本√のWヒロインの一人だった聖母・関城紗和子ちゃん。

 

人の心を徐々に理解し始めた理珠は、大事な親友がひっそりと抱え込んでいた大きな寂しさに気づき、それを見過ごす事を許しませんでしたね。

 

彼女の心を見つめる事で両親(翔さん・計子さん)への想いの程を察し、その背中を成幸と共に力強く押してあげた理珠。物語当初の彼女からは想像も出来ないくらい、人の心を思いやれる感情豊かな素晴らしい人間と相成った事の証明でした。

 

そしてきっとそんな紗和子ちゃんの心を見つめ、それを通して想い人・唯我成幸の心の奥底にある物がハッキリと想像できたのだと思うんですよね。

 

彼らはきっと、寂しさを知っているからこそ誰かに優しくする事が出来る人達なのです。(これは最後まで紗和子に寄り添ってあげたみさおちゃんもそうでしたね)

 

そして成幸くんと紗和子ちゃんは作中で度々似通っている言動が描写されていましたよね。これも紗和子ちゃんを通して成幸の心を見つめる事が出来た、という事に説得力を与える素敵な伏線の回収だったと思います。

 

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彼の心の中にずっとあった影の正体。

その寂しさに理珠が気がついてくれて、それに寄り添ってくれたからこそ、「成幸の恋心」という最難題は遂に解きほぐされたのでした。

 

これは緒方理珠の物語として本当に美しい帰結だったと思います。

 

そしてこの「解」に辿り着くためにはやっぱり紗和子ちゃんの存在って欠かせない物だったんですよね。

 

中学時代に理珠のその強い姿勢に救われて、憧れて、そして友達になりたいと彼女が思った事こそが、理珠を幸せな未来へと運ぶ大事な第一歩だったのです。

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この世界はきっとそれぞれの登場人物が相互に影響を与え合い、支え合って成り立っています。

誰もがその物語に欠かせない大事なピース。

理珠√の理珠と紗和子ちゃんの二人は、それを証明するかのような素敵な「親指姫とツバメ」でした!

 

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いやー本当に素晴らしい物語でお腹がいっぱいです。

 

更に今週の理珠√最終話は、個人的には最終回としての括りなら過去最高クラスとまで感じた珠玉のエピローグとなりました。

 

これによって既に極上だった余韻が更に深くなり、今でも心の底から浸っています…

 

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もう本当にお腹がいっぱいです

これ以上無いくらいに、もう…食ったさ。ハラぁ…いっぱいだ…

 

いっぱいだよ…

 

 

 

だよ…

 

 

 

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きたぁああああああああああああ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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そう、息つく間も無く始まりますよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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いよいよ!明日から!始るんだよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

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ぼくたちは勉強ができない~route if:3/5~」が!!

 

 

 

 

 

 

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「文学の森の眠り姫編」、古橋文乃√が始まりますよ!!

 

 

 

https://twitter.com/paputemasu153/status/1266139732439793664?s=21

 

 

 

(本題)

 

 

さてここからがようやく今回の記事の本題となります!

 

内容はやはり「文乃√の展開予想」です!まぁ最初に言っておきますがどうせ外れるんですけどね(結論)

 

そもそもぼく勉は「予測させない」というのを作劇の指針の一つにしていると思っています。

 

私からするとこの作品は「テンプレ」と言われるような展開をほとんど用いて来なかった印象です。

 

予期せぬ方向から話が飛んで来る事で、常に新鮮な気分でお話に向き合えてきました。

 

だから結局いつも予想は外れて…!

 

でもそれ以上に感動を貰って……!

 

やっぱり筒井先生にはかないません…!

 

という流れを[x]回繰り返しています。

 

こうなると流石に私なんかには予想なんて大それた物はもう「できない」と学習する訳でございます。

 

しかし

 

この作品だからこそ!

 

決して「できない」と、諦めたくはないのです…!

 

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そんな感じで予防線もばっちり張り終えたので予想の内容に移ります!

 

ここからは(も)長いですよ…

本当にお時間ある時にお読みくださいね!

 

 

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➀時系列の話

理珠√が大学1年時の物語となった為、それぞれの話の時系列が被らないように大体の予想は

 

うるか→高3

理珠→大1

文乃→大2

あすみ→大3

真冬→大4~教師赴任

が舞台になるという声が多いですよね。

 

しかし私は少しそれとは異なる予想をしています。

 

文乃√は問136の文乃が恋心を自覚した高3冬時点(2月前半)~大学1年7月までにかけての物語になる気がするんですよね。

 

理珠√は7月末から8月の物語なので、その直前までの話にすれば時系列が被る事も無いですよね。

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また時期的に花火の演出にも繋げやすい。

 

 

 https://twitter.com/fuminoski/status/1262084339111563265

https://twitter.com/fuminoski/status/1262085170212945920

 

そしてこの予想は古橋文乃の恋の在り方が考えの元となっています。

 

それについて少し復習も兼ねながら。

 

彼女の恋には常に成幸への想いと、親友を応援したい気持ちとが併存していました。

 

好きになる訳がない、友達が好きな人の事を好きになってはいけない、

 

そうして膨らみ続ける想いに蓋をして閉じ込めてきた彼女。

 

故に彼への気持ちが遂に溢れ出した瞬間、ようやくそれが「恋」である事を自覚するのですが、その時同時に友人への強い罪悪感も湧き上がってしまうのでした。

 

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(「すき」と「ごめんなさい」)

 

つまり彼女の恋は友人・緒方理珠と武元うるかの存在とその二人の気持ちからは絶対に切り離せないのです。

 

 

理珠√において、理珠は他二人の気持ちは知りませんでしたよね。

 

だからこそ彼女はその恋を自覚した瞬間から、真っすぐに成幸だけを見つめて行動する事が出来ました。

 

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しかし二人の気持ちを知っている(察している)文乃の場合はそうはいきません。

 

 

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彼女の恋はどうしても理珠とうるかにも向き合わなければ幸せな結末を迎える事ができない。

 

そしてそれはうるかが海外に飛び立つ前にやらないといけないんですよね。

 

しかしうるか√では彼女は卒業と同時に出国してしまいます。これではあまりにも時間が無い。

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なので私はこの辺りがうるか√と文乃√の明確な分岐点になると予想しています。

 

文乃√でうるかが留学を開始するのはアニメと同様6月付近になるのではとないかと。

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文乃が恋を自覚してから(バレンタイン直前なので2月前半)から6月までの4ヶ月程の時間があれば文乃が友人達にも成幸にも、そして自分の気持ちにもちゃんと向き合って整理をつけられると思うのです。

 

それが無いと文乃は次のステップに進めません。

特にうるかとの物語は文乃√を大きく占める構成要素になると思っています。

 

戯言シリーズ・「友達の相談」が彼女達の間で解消されずに残ってますからね。

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以上が文乃√が「問136~理珠√開始直前の話」になるという予想の根拠になります。

 

 

------以下読み飛ばし可能--------

 

 

そして文乃は泡沫編で明確な「間違い」をしていた事が提示されています。

 

それは友人達を信じることが「できなかった」事

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そしてうるかが示してくれた「正解」

 

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やるべき事は自分の気持ちを押し殺すのでは無く、心に素直に向き合って、友達を信じてその気持ちを打ち明けるする事。

 

これが文乃が正しい答えに辿り着くための途中式になる筈です。

 

この作品が誰かが間違えたまま終わらせる訳がありませんしね。

 

そしてそれを実行出来た時、文乃が人間的に「成長」した事になるのだと思います。

 

成幸への恋をきっかけに、勉強に向き合う姿勢を獲得し、共に青春を送った友達にもその愛を分け与える事ができるようになったうるか。f:id:fuminoski:20200531102340j:imagef:id:fuminoski:20200531102350j:image

 

成幸への恋を通して、苦手だった他人の心情を慮る事が出来るようになり、自分にも自信が持てるようになった理珠。

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恋を通じて人間的に大きな成長を遂げた二人。

対して文乃に、成幸に恋をした事で果たした成長はあったのでしょうか?

 

 

 

泡沫編最終盤、悩む成幸でしたがその気持ちが向かう先を理珠は気が付いていましたね。

 

そしてあのキスを「冗談」とした事も、彼の背中を押した事も、明らかに初期の彼女から見たら人間としての大きく成長している事が示されています。

 

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その時の文乃の行動はどうだったでしょう。

彼女が最後に辿り着いた答えは「彼のやりたい事を応援する事」、二人で旅館に泊まったあの日と同じ「原点回帰」でした。

 

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勿論その中身は似て非なる物です。2度目の応援は自分の気持ちを押し殺した物でしたからね。それは非常に切なくて美しい決断で、古橋文乃という人間の素晴らしさがこの上なく伝わる結末でした。

 

しかしこれって果たして成長と呼べるものでしょうか?私にはやっぱりそうは思えません。

 

常に友人への意識が頭にチラついていた文乃。

 

そのせいでこれまで彼との時間を素直に楽しむ事も出来ませんでしたし、あの恋自体にあまりにも彼女にとって前向きな物が無いんですよね。

 

なので彼女がまずやるべきなのが、友人達と自分の気持ちにしっかり向き合って、その恋に対して前向きな気持ちを持つ事だと思います。

 

そして自分の気持ちに正直になって、他人と向き合う事から逃げない事。それができた時、彼女はきっと彼への恋を通して成長を果たしたと言える筈です。

 

ふみのちゃん、がんばれ…!

https://www.youtube.com/watch?v=Vh2BrQrfzkc

(無断でリンク貼ってごめんねmeeくん…)

 

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➁「苦手」の克服=各√のサブテーマ?

 

理珠√では子供の幽霊みさおちゃんが登場して非常に大きな役割を果たしてくれましたね。

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そして理珠は作中で初期からお化けやオカルトの類に弱い事が明示されてきました。

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成幸が理珠達の部屋に頻繁に通う理由にもなり話の骨組にもなっていましたし、最後には理珠はその恐怖を克服してみさおちゃんと友達になる事が出来ましたね。

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つまりこんな感じで各ヒロインの「苦手」が√の中で克服される、というような構図が以降の話でも共通してくるのではないでしょうか?

 

 

文乃は料理、あすみはげっ歯類、真冬は片付けがそれに該当しそうですよね。

 

 

なので文乃√では彼女は料理下手を克服し、成幸に今度こそ美味しいご飯を食べさせてあげる事になるのでは?という予想をしています。

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そしてそこで料理の苦手克服に絡み、恐らく「あの子」が立ちはだかるのです…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そう

「正妻」こと(成幸の事が)最愛の妹、水希ちゃんです。

 

 

そもそもあれだけの「我愛兄」なのに、うるか√と理珠√の中で兄の恋の成就に対するこの子の反応が一切描かれていないのが意味深ですよね。

 

そして水希ちゃん、初登場時から妙に文乃に噛みついてきていました。

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文乃が結ばれる事になるのならば彼女に対してのこの発言も回収しなければなりませんし、この√での登場はまず間違いないと思います。

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「姉」VS「妹」の戦い、とっても楽しみですよね…!!ソソルゼ(T先輩風)

 

 

そして水希ちゃんの特徴として初期から提示されている物があります。狂気的なお兄ちゃん愛ではなくて。

 

 

 

それが「料理が上手い」ことです。

 

 

 

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なので彼女が文乃を兄の彼女として認める条件に料理のスキルの向上を求める

とか

文乃が水希に料理の教えを請いにいく

とか

同じく料理が上手いうるかに教わってその成果を水希に披露する

 

というような形で水希が料理と共に関わってくる展開はあり得るんじゃないかと思っています。

 

理珠√におけるみさおちゃんのように、序盤は場をかき回す事になっても最後には文乃と成幸が幸せに成るために必要不可欠となるトリックスター的な活躍してくれる事を期待…!

 

 

そして最後には文乃の事を「お姉ちゃん」と呼んでくれたなら…!!

 

 

 

 

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③古橋文乃と緒方理珠、二人の対比から見える文乃√の恋の構造

 

当作品のアイコンである文乃と理珠、二人の「できない」天才少女。

この二人の性質や物語は常に対照的でした。

 

得意科目も、心の機微への聡さも、心の強さも、(身体的特徴も…、蛍と雪というモチーフも

 

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(「ぼく勉」のシンボルの2人。「蛍雪の功」がモチーフ)

 

互いが互いに持っていない物に憧れて、片や心を焦がし、片や心救われていた事が描かれた機械仕掛けの蛍編

 

 

「自分が彼の事が大好きなんだ」と自覚してから一気に駆け抜けた理珠

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「自分は彼に恋をしてるんだ」と自覚してから一歩も前に進めなくなった文乃

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家族との間で抱えた問題に向き合うために、背中を押してもらった文乃

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家族との間で問題を抱えた友人がそれに向き合う為に、成幸と共に背中を押した理珠

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成幸の寂しさを理解して寄り添ってあげたから、彼は理珠への恋心が芽生えた

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そして成幸が寂しさに理解して寄り添ってくれたから、文乃は彼への恋心が芽生えた

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物語を通じてずっとこの二人はこうして対となる存在として描かれてきた訳です。

 

なのでこれから先の古橋文乃の物語も、緒方理珠の物語と対称的に描かれるのではないかと思うんですよね。

 

だから理珠√のお話しは凄く示唆に富んでるように感じます。

 

「人の気持ちを分かるようになりたい」

「成幸さんの気持ちを知りたい」

「彼の事を振り向かせたい」

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こう願った理珠が、彼の心を理解して成就した恋。

 

そして文乃にはやっぱりこれと対称となり得る話があります。

 

 

そう、「女心練習問題」です。

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つまり文乃√では成幸が文乃の「女心」という彼女の気持ちを理解する話になるのではないかと思うのです。

 

 

だからこの√においては、恐らく彼が文乃の気持ちを分かった上で「告白する」という解答を出すのではないかと私は予想します。

 

 

ちなみに告白する場所についての予想も飛び交っていますが、理珠√で卒業後の校舎に入る事が出来たので、文乃の場合も「女心」話の象徴であるあの中庭の可能性も出てきましたね。

 

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ちなみにちなみに問136、文乃が成幸との思い出を振り返った話は「デート話」という共通点があります。

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この辺も心憎い演出ですね。文乃が無意識に抽出したその記憶。

 

 

彼が自分の言葉を覚えてくれていた事、そしてその言葉がとても嬉しかった事、彼との「デート」が強く思い出に残っていた証拠。かわいい。

 

 

ちなみにもう一つ「理珠との対比」という点で意味深なモチーフが作中に登場しています。これはその内twitterの方で書こうかな…(このままだとこの記事がいつまでも完結しない!)

 

 

 

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見える!(気がする!)

感じる!(気がする!)

完結しない!(それはそう)

 

④文乃の過去に成幸との接点が?

 

これはあまり材料が揃っていない妄想なのですが、どうも文乃にはまだ過去のエピソードが伏せられているような気がします。

 

というのも文乃目線での彼女の過去、零侍に静流のパソコンを取り上げられた時から理珠に救われた高校一年夏まで一切描かれていないのです。

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特に注目したい所で、うるかと成幸&理珠と紗和子はそれぞれの中学時代の姿が描かれていますよね。しかし文乃にだけこれがない。

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彼らの過去のエピソードには共通点もあって、成幸と紗和子がそれぞれ暗く落ち込んでいた所を救われて立ち直っているんですよね。(こういう共通点もこの二人が怪しいと思う所だったりします)

 

 

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文乃は幼少期に最愛の母を亡くし、その後唯一の家族の零侍との間に溝が出来てしまいます。

 

その後、長く暗く辛い時間を過ごしてきていた事が想像できます。こんなの文乃ちゃんが可哀想だよねぇ…!

 

 

高1の時の文乃、本当に悲痛な面持ちでした。ここからもそれが伺えますね。

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(零侍は彼女の進路ずっと否定してきていた)

 

しかし辛さを単純比較する事なんて出来ないのですが、

 

紗和子ちゃんが保健室登校になってから理珠に救われるまで

成幸が父を亡くてからうるかに救われるまで

 

どちらも同年内に完了している話です。

 

しかし文乃が母を亡くしてから理珠に会うまでは7年ほどの間隔があります。

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(静流の死は高3時点で10年前の出来事)

 

当時8歳の少女がこれだけの時間をそんな環境下で心折れずにいられる物なの?と常々疑問に感じておりました。

 

お母さんが死んで、自分だって悲しいのにお父さんを慰めようとしたらこれですよ?こんなの文乃ちゃんが(略)

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少なくとも零侍は中学時代に文乃の進路に反対しているようですし、過去の文乃の周りに彼女の心の支えとなっていた物の存在は現状提示されていません。

 

 

文乃はここからどうやって高1まで踏ん張ってきたのか、どうしてこんな思い遣りに満ち溢れた優しい人格に育ったのか?(贔屓目)

 

 

ここで可能性を感じるのが成幸の過去の記憶の話。成幸は「辛かった期間の記憶を思い出さないようにしていた」。

 

 

成幸と同じか、それ以上に辛い思いを経験している文乃。

もしかしたら彼女も成幸同様にこれをやっている可能性があったりして…

 

 

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作中、少し文乃と成幸の過去の接点が匂わせられているような所があるんですよね。

 

 

問5、男性に対して身が竦んでしまう文乃も、成幸にはなぜか心を許せた。

 

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最愛の星編、文乃が家出した時に零侍と花枝が互いの連絡先をなぜか知っていた。

 

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文乃が母を亡くしたのは8歳、小学3年生の時です。それは成幸の信条となる父親から「できないをわかってやれる男になる」というマインドを学んだ時期と重なります。(テストの学年に注目)

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(算数、全問不正解の文乃)

 

 

 

つまり母を亡くし自身が算数を「できない」という事を思い知った文乃の辛い時期に、当時の成幸が何かしらの形で支えていた。なんて過去があるような気がするんです。

 

昔の成幸は眼鏡をかけて無いのでそのせいで彼だと思い出せない、とかもあるかもしれないですしね。

 

それなら文乃が「眼鏡を外した彼」の顔を見てときめいた理由にもなるかもしれません。

 

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(「手」や「キス」や「眠り」に意識が向かいますが、眼鏡を外してるというのも共通点)

 

 

その時の出来事が理珠と出会うまで文乃の心を支えていた……なんて過去があるのではと妄想をしています。

 

 

そんな風に考えてると、最愛の星編のラストの零侍が妙に意味深に見えるんですよね。

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成幸に何かを見ているようにも見えます。

そして確かめるような「唯我成幸君」呼び。

 

うーん、どうも零侍が唯我家と繋がりがあって、そこから文乃と接点を持っていたというストーリーがあるような気がしてなりません!

 

と言ってもこれはあったとしても文乃から成幸への想いを更に深めるようなエピソード。

 

既に成幸への想いは溢れ出してしまう程大きくなっています。ここを補強する必要性はメタ的に言うとあまり無いような気も。

 

ただし作品の基点である高3を「現在」としたら理珠√は「未来」の物語でした。

 

文乃√は「現在」や「過去」に軸を置かれて話が展開されたらそれもまた対称的になるなぁ、なんて思っています。果たして。

 

 

 

⑤問37の構成が文乃√のベースに?4人のヒロインが文乃の恋を応援する話

 

 

これは理珠√がどうも問36の構成をベースにしているように思えた事からの妄想です。

https://twitter.com/fuminoski/status/1256175213806415872?s=21

 

問37は成幸が水希の誕生日に日頃の労いの気持ちを込めて料理を文乃に習おうとする話です。通称「昔カレー回」ですね。

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文乃が「カレー」を「カレ(彼氏)」と誤送信した事から全ヒロインを巻き込んだアンジャッシュ的なコメディとなりましたが、この話をモチーフにして今度は本当に文乃が「彼氏」を作るためにヒロイン達が協力してくれる事になるのでは?なんて。

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そしてこれがまた前述の料理苦手克服&水希との対決話とマッチもするし、水希の誕生日(恐らく7月末。カレンダーに注目)を祝う話とするなら時系列の話としても理珠√前(8月以前)というのにも当てはまるんですよね。

 

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そしてそして、真冬先生がこれに協力してくれたらあの言葉も回収されるんですよね。

真冬の家にカレー作りの練習をしにいく文乃、凄く見たい。見たくないですか?(謎の圧)

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これはかなり内容を絞った限定的な予想ですが、なんだか良い所いってそうな気がするんですよね。

 

 

ーーーー読み飛ばし可能ーーーー 

 

と言いつつ読んで頂きたい所でもあります…!ゴメンネメンドクサクテ

 

「ぼく勉の強み」

最近もフォロイーさんが仰られていましたが、メインヒロイン達の明るく賑やかな交流はぼく勉の最大の魅力の一つです。

これを放棄し続けるのも若干悪手に感じます。

 

理珠√も最高に面白かったのですが、彼女達が中々出てこない寂しさ、やっぱり多くの人が感じていた所だったと思います。

(だから紗和子ちゃんがその寂しさをかなり埋めてくれていたのは凄い。本当にあの子にはパワーを感じます)

 

しかしこれって理珠の恋の特徴として、他ヒロインがほぼそれに関与していないという特殊性があったからこそなんだと思います。

 

理珠も他の子の成幸への気持ちは知らないし、理珠の想いを知っていたのも文乃だけ。

 

そしてあの日にそれに気が付いたうるかは、「理珠の本気」を確信したから自分の入る余地はもう無くなったと判断した。

 

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文乃もこの時点で成幸への想いは大きくなりつつあった筈ですが、うるかのこの想いを感じ取れば自分の気持ちも納めざるを得ませんよね。

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あの理珠にはそれだけの強さがありました。

 

そしてあすみと真冬は恐らく成幸への恋を自覚していない。

 

なのでうるかがそう決意した時点で、理珠の恋に関与する必要があるヒロインっていなくなるんですよね。

 

だから理珠の恋はGOING MY WAYで良くて、この√ではほぼ他ヒロインの登場がありませんでした。

 

 

対して文乃はヒロインの中では誰よりもヒロイン同士との繋がりが多く深いです。

 

 

彼女達と成幸の関係全て把握しているのも文乃だけ。成幸が真冬の部屋に通っているのも、あすみ先輩のニセコイ話や成幸への気持ちに特別な物がある事すら察知していますからね(恐ろしい子…)。

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文乃自身がこれらを把握しているので、他ヒロインの話を自然に導入する事が出来ます。

こんな所からも文乃√は「全ヒロイン」が登場し、活躍する事が可能だと思っているのです。

 

 

はい、「全ヒロイン」です。

 

 

つまりこの子が再び活躍してくれる可能性、大いにあると思います。

 

 

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というのも紗和子ちゃん、結構文乃と接点も共通点も多い訳です。

 

・序盤で結果的に理珠との仲を取り持つ動きをしていた

・恋愛サポーター

・共に理珠の姿勢に救われた者同士

・家庭内に不和

・向き合う事から目をそらしていた

 

この二人が似通っているのは理珠の物語を文乃と対比関係に置くため、というメタ的な理由もあるかもしれません。

ただどうもこの作品ならそれだけに留まらない気がします。

 

紗和子ちゃん、文乃の気持ちを下手したら作中の誰よりも共有し得る立場にいる訳です。

そしてYさんが既にご指摘の通り、紗和子達が通っている結弦羽大では零侍が教鞭をとっています。この繋がり、活かしてきそうな気がしてなりません…!!

 

あの日、理珠に救われたツバメが今度は誰かの心を察知して救う側になり、救われた子がそこに理珠の面影を見ればそれは紗和子ちゃんにとって最高の成長とも言えるのではないでしょうか?

 

私だってまだまだ彼女の活躍と出番、全く諦めていないですし期待をしています…!!

 

※当ブログは紗和子ちゃん推しでもあります

 

 

これは半分願い(というかここに至る‪‬全てがそうですが)で、どうか全ヒロインが話に関わってきて賑やかな紙面にして欲しいですし、それが文乃の恋に関わる話で再び見る事が出来たなら、ぼく勉好きのFuminoskiとしてこんなに嬉しい展開はありません。

 

 

https://twitter.com/kinoshita_udon/status/1266398141370167299?s=21

 

(これが理想中の理想だよ!)

 

 

ーーーー読み飛ばしここまで(後で読んでね!)ーーーー

 

 

 

⑥未来が変わる瞬間

 

 

本記事最後の項目となります。文乃√は「ある瞬間から未来が変わる」とありますが、この瞬間とはどこなのでしょう。

 

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理珠の場合は花火のジンクスに勇気を貰い、一歩目を踏み出す事が出来た機械仕掛けの蛍編の後の一幕が分岐点でしたね。

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 そして文乃の物語が理珠と対照的な物となるのならば、文乃からのアプローチの前に、成幸の方から文乃を意識するような展開になる事が想定できます。

 

もしこの作品が恋愛レースをしない事を哲学としているとすれば、文乃の恋が成就するためにはそれしか方法が無い気もするんですよね。

 

理珠√でうるかは理珠の気持ちを見て身を引きましたが、文乃√では成幸の気持ちに感づいて…

 

この場合は泡沫編の文乃とも共通しますしね。(ここに関しての私の感情的なところは後々追記します)

 

 

さて成幸が文乃を意識する「分岐点」がどこになるのか

 

私は問136、あのこぼれ出た「すき」が成幸に聞こえていたという展開を予想しています。

 

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自分に好意が向けられていると感じると、彼はその子をかなり意識してしまうという歳相応の思春期っぽい所も持っていますしね。

 

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さすればあの朴念仁も文乃の「コツン」の意味も察するでしょう。

 

あの旅館の日の夜、誰よりも先に自分の事を「応援」してくれたことも思い出すでしょう。

 

長男としてずっと気を張り詰めてきた彼の「姉」となって寄り添い支えてくれた事が、彼にとって特別な物に転じるでしょう。

 

 

 

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文乃にはシンパシーも感じてる訳ですし、こういうのは一度意識したら気持ちが形成される速度はとても早いですよ…!下地はバッチリ仕上がっています。これからは仕上げの時間だよ!

 

意識しちゃったら、そんな簡単に文乃の手は握れなくなるんでしょうね成幸くん!

 

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そして私は文乃のこれまでの恋の歩みが大好きですし、だからそれが「間違っていた」とは絶対に思いたくないんですよね。

 

あの自覚の瞬間までの文乃の恋の形はこれで良かった、ここまでの道のりが彼女の恋の成就というゴールに繋がっていた。そんな話作りになっていて欲しい。

 

成幸は受験に専心していて、それが終わるまでは恋愛に意識を割かないでいます。その姿勢を尊重するうるかを応援している文乃も、同様に受験が終わまでは絶対に成幸にアプローチは出来ない訳です。

 

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しかしこうなると受験が終わった瞬間にうるかは告白してしまうので、文乃が想いを介入させる余地が無い。

 

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だからこそ受験の前に文乃は意図せずに、半ば事故的な形で成幸を意識させるような行動をとる必要があった。

 

友人達を思い遣り、その気持ちを胸に秘め続け、抑え込んできたから溢れ出てしまったその想い。

 

「すき」

 

それこそが文乃の恋の「正解」であって欲しい…!!

 

 

という事で文乃√、問136がスタート地点になるのでは?という予想①の根拠にもなっております!

 

さてさて、かなり先を絞った限定的な予想をさてきました。ここまで絞ってると明日の頭から大きく外れる可能性もある訳ですが、その時はその時です!笑

 

与えられる話を全力で楽しむ姿勢なのでこれらが外れても落胆もしません。妄想とはそれ自体が楽しい物…

 

これは私が勝手に師匠と崇めているYさんから教わった「ぼく勉」を楽しむ極意です。これがずっと私のスタンスでした。

 

そして今回はFuminoski としてやってきた事の集大成として、全力妄想をお出しさせて頂きました!

(しかしこれでもまだいくつもネタが残ってるのです!奥深いんですよぼく勉は…文乃は…!!)

 

もしここまで読んで頂いた方がいるならば、こんな駄長文の妄想にお付き合い頂き心からお礼申し上げたいです。

書いてて本当に楽しかった…!

 

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結び

 

 

これからの9週間が本当に楽しみです!楽しみで楽しみで仕方ありません!

 

色んな予想をしてきましたが、それが当たるとか当たらないとかは本当に大事じゃないのです。

 

「わたしたちは文乃の恋を応援する事がもうできない」

 

では無くなったのです!

これが何よりも大事です!!

 

「わたしたちは文乃の恋を応援する事ができる」!

 

 

 

泡沫編の彼女の物語はこれまでの読書人生に於いて最も心を揺さぶられる物でした。

 

辛いストーリーでしたがそれは間違いなく極大の感動であって、心の底からそれを噛み締めて味わっていました。今でもあの文乃はまともに直視出来ません。未だに心は揺れたままです。

 

だから、今は本当に嬉しいです…

こんなに素敵な子が報われないまま終わる、そんな物語じゃなくて良かった…!

 

https://twitter.com/fuminoski/status/1234169517590241280?s=21

 

漫画にここまで夢中になって、心待ちにする日が来るとは思いませんでした…

 

何かに没頭出来るというのは素晴らしい事です。現実では息の詰まる状況と時間が続いています。そんな中でぼく勉は私の大きな心の支えでした。

 

そして明日からは夢のような時間の始まりです!

 

勿論以降のあすみ√も真冬√も本当に本当に楽しみですが、まずはこの最高の時間を心の底から楽しみます!

 

 

文乃が本当にやりたい事、私も全力で応援してるからね!!

 

頑張れ!文乃っち!

 

そして改めて最高の物語を生み出し続けてくださる最愛の筒井先生に、無限の感謝を…!!

 

 

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Fuminoski

 

彼女達の成長は[x]する

~前置き~

(全部読み飛ばしても問題ありません)

 

 

恐らく最後の妄想ですと銘打ってから3日。

昨晩更新するといってから1日。

自分の言葉のアテにならなさを自分で噛みしめているFuminoskiです。

ひいては当ブログの内容もその程度だとお思いください…

 

加えて今週話の感想もまだ自分の中で言葉にできていません。

ただそれは展開の不満などからではないです。

 

作中での一年を通しあれだけ丁寧に丁寧に、高く、大きく積み上げてきた成幸への想い。

それをそっと閉じた二人の「答え」と、その心情に本当に心を揺さぶられたからです。

 

もしかしたらまだ物語には動きがあるのかもしれません。

しかし二人のうら若き乙女がそれぞれの初恋に自身で決着を着けたのは紛れも無い事実なのです。

 

この心の振動は今でも尚続いているので、揺れが少し収まってからでないとこの気持ちを丁寧に出力することが難しそうです。

 

ここは本当に大事に振り返りたいので、もう少し時間を置いてから感想として書いていきたいと思います。

 

(本当になんで彼女達の物語にここまで思い入れが強くなったのか、今では言葉で説明がつきません。これが愛というやつなんでしょうか)

 

 

 

また唐突に私見を述べさせて頂きますが、創作物から受ける喜びも悲しみも「感動を覚える」という点からすれば同価値だと思っています。

これだけ心を揺さぶられる体験というのは中々得難いものであり、これ自体に価値があるのだと私は思っております。

 

思いを乗せたキャラ達が喜んでいるから共に喜び、悲しんでいるから共に悲しんであげる。その気持ちを推し測り、共感してあげる。

 

それが作品に寄り添う事の醍醐味ではないでしょうか。これほど人の心を豊かにすることもありません。

 

 

やはりラブコメの素晴らしさとは圧倒的に感情移入がしやすいという事に集約されると思っています。ぼく勉からはそんな事も改めて学ばせてももらいました。

 

折角学んだ事を忘れないように、今自分の中で芽生えている感情も大事に大事に味わって噛み締めて、ノートにちゃんと書いておこうと思います。

 

 

 

 

~本文~

 

 ➀緒方理珠と小美浪あすみの[x]

 

また前置きが長くなりましたが、そんな訳でまさしく文字通りの現実逃避(あの最強ブログが頭に浮かぶと思ったので語句の意味を強調)で今週はこれまで本腰をいれてこなかった展開予想やメタ読みに意識を逸らせております。

 

 

今回の妄想のきっかけは前回の自分の記事内で言及した「理珠とあすみの成長のクロス」です。

 

 

実はこれに込められた意味は深く、この作品を象徴し、物語の行く末すら示唆するものだったのかもしれないと思いました。

 

 

 

作品のアイコンである緒方理珠と古橋文乃は、「機械仕掛けの蛍」編が特に顕著ですが、その相対性が物語を通じて描かれていました。彼女達の互いへの想いの交差は特に記憶に鮮明に残っていますね。

 

 

 

なのでやはりこの2人こそがセットで考えられがちですが、今回の話で見せた理珠の行動が彼女にとってのもう一つの対比対象を浮かび上がらせました。

 

 

 

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これは理珠が特大の成長を果たしてみせた描写ですよね。

自分の気持ちがもう軽々しい物では無くなっていたからこそ、決して後悔しない為にしたキスだったのでしょう。

 

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加えて成幸の気持ちがうるかに向いてる事が分かっているからこそ、彼に返事を求めないためにこのキスを「冗談」としたのでした。この子は本当に成長しましたよね。

 

しかしその成長を果たした姿はかつて憧れた文乃ではなく、完全に「小美浪あすみ」のそれです。これが意味するものはなんなのでしょうか?

 

 

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年上ならではの余裕から、成幸をいつも「冗談」でからかい翻弄してきたあすみ。

 

理珠はそんなあすみのように、その本意を見せずに成幸を翻弄するような行動を長編あたりから取り始めていましたよね。

 

 

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理珠が段々と人の気持ちを理解し始めている、という現れであった訳ですが、加えてこの成長の方向性(あすみ)へと走った事には理由があったように思えます。

 

そのヒントとなるのは問75「機械仕掛けの彼女は時に[x]にかしずくものである」です。

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この話はメイドカフェ・ハイステージで理珠が対価のボドゲ目当てに人でメイド役としてお手伝いをする物でした。

 

この回、理珠が自身の夢を「人の(特に成幸の)気持ちを知りたい」に昇華させた回としても重要でしたが、もう一つ大きな要素があります。

 

それがこの時理珠が「初めていっぱいゲームに勝った事」

そして併せて「あすみが圧倒的なゲームの上手さ(イカサマしてますが)を見せた事」です。

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これ、理珠は完全にゲームの場をコントロールしていたあすみにここで密かに憧れを抱いたのではないでしょうか?

 

ラストの「ご主人様」も、そんなあすみとのやり取りだったから強く心に残ってきた故に出てきた言葉だったのかもしれません

 

 

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つまり理珠の目指す形は次第にあすみの方向性となっていた事に理由はつけられるのです。

 

彼女にとって「ゲームに勝ちたい」という思いはとても大きな物でしたから。

 

 

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そんな理珠の「冗談」というキスの釈明。これが彼女の成長の証である事は誰が見ても明らかですよね。

 

理珠は成長した結果あすみのスタイルに辿り着いた訳です。

 

 

対してあすみ

 

 

これはただの設定の羅列ですが、共に低身長だったり、実家が事業を経営していてそれを継ごうと思ってる点など地味に共通点がある上に、理珠は「理系の天才」です。あすみが苦手とする分野の才を理珠が持っている事。これは偶然でしょうか?

 

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ちなみにあすみが特に苦手としているのは恐らく物理ですよね。

 

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これからあすみにも自身の想いに決着を着ける事になる順番が回ってきます。その時、彼女は果たしてかつてのように笑いながら成幸への想いを「冗談」とするのでしょうか?

 

 

私は恐らくそうはならないと思います。

やはりこの気持ちを真っ向から「本気」のものとして伝える事が彼女の成長の証の描写になるのではないかと。

 

 

そして偽らざるまっすぐな姿勢を見せたならば、やはりそれは理珠に重なるものになるように思えるのです。

 

 

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共に成長した先に行きつくのは、お互いの姿。

 

 

もしもそうなったのならば、ぼく勉のサブタイトルとして馴染み深い[x]とはヒロイン達の成長が[クロス(x)]する事の示唆となるのではないでしょうか?

 

 

 

そんな風に考えれば、地味にあすみと理珠の繋がり、ちょこちょこ描かれていたのかもしれないなぁなんて。

 

 

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➁古橋文乃と武元うるかの[x] 

 

 

 

 

 

そう考えればこの二人の物語もかなり示唆的に思えてきます。

文武両道という言葉があるように「文」は「理」だけじゃなく「武」の対照にもなりますね。

 

 

 

ぼく勉という物語中でうるかを代表するエピソードであった「成幸への募る想いを打ち明けられない」は、人魚姫のモチーフと共に今まさに文乃に引き継がれています。

 

 

 

人の心の機微に聡く、優しい彼女はずっとうるかの恋を応援してきました。その中で芽生えた恋心をずっと封じ込めてきた文乃の「成長」という証は、やはり成幸にその想いを伝える事。恐らく皆さんが想像されていたと思いますし、私もそれを確信していました。

 

 

 

 

 

 

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しかし今回文乃はその想いに蓋をして「姉」として彼を応援することに決めましたね。

 

 

想いを伝えずに成幸の邪魔にならないようにする。これもかつてうるかが通った道です。

 

 

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やはり文乃にうるかの物語が投影されている可能性はあると思えませんか?

 

 

 

対してうるか

 

 

 

文乃へのファーストインプレッションも「あたしの理想そのもの」と言っているように、女性としての憧れを彼女に抱いていましたね。そんな文乃にずっと背中を押され、彼女はその想いを繋ぎ止め、ついに大願である告白にまで至りました。  

 

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 ちょっと逸れますが、その告白に答えを求めなかった事、旅行中に同じ空間にいても自然体にしていた事、そして今週成幸に出発時刻の変更を伝えていなかった事。

 

これらからもやはり彼女は告白をしたこと自体にある程度の達成感を得たのではないかと思います。もしくはそう思い込もうとしているか。

 

 

 

(海外に飛ぶ自分がそこから成幸とどうこうなろうというのは、彼女の中では望外の願いという風に思っていそうです。勿論成幸への想いは本物でしょうが。)

 

 

 

つまりうるかにとってこの告白自体が特別なものであり、そこに導いてくれた文乃への想いも同様に特別なものがあって不思議ではないでしょう。

 

 

 

ずっと文乃に背中を押されてきたうるかが、あの時友人達の背中を押す為にした発言。

 

 

これはうるかが文乃の方面への成長を見せたとも言えます。

 

 

 

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そして先の私の妄想(https://fuminoski.hatenablog.com/entry/2020/02/17/033721)にあるように、次はうるかが直接的に文乃の背中を押す事になり、文乃が成幸への想いを告げるという成長を果たせば、文乃とうるかの成長もまた[x]する事になるのではないでしょうか?

 

 

 

 

と、私は再びこんな妄想しているという訳でございます。

 

 

 

不確定な事項ばかりで、まさしく言葉の通り「妄想」としか言えないお話ですがどうでしょうか。こんな物語があったら面白いと思いませんか?

 

 

 

私はやはり筒井先生がぼく勉に込めた物はとても大きく、そして深いと思っています。

そして今、再びこの作品が秘めた可能性を感じられた事に大きな喜びを覚えています。

 

 

 

物語がどうやって、何を意図して作られているのかは筒井先生にしかわかりません。

 

 

 

しかしこんな妄想が「できた」時点で、私はこの作品を心から楽しめていると自負できます。

 

 

 

この上、そんな気持ちをここまで記事を読んで頂けた皆さんと共有する事が出来ればもう無上の喜びでございます。

 

 

 

連載は本当に残り僅かとなってしまったようです。物語の行く末も大勢は決したように見えます。

 

 

 

 

ただ、もしよろしければ

 

 

 

 

 

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最後の最後まで 

 

 

 

 

 

 

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[x]な可能性を秘めてるかもしれない、ぼく勉ワールドに浸りませんか?

 

 

 

 

 

 

 

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本当に素晴らしい作品に出会えたこの奇跡に、無限の感謝を

 

 

Fuminoski

眠り姫は最愛の星に[X]の名を

情緒溢れる皆様に捧げる、私の最後の妄想です。

 

~前書き~

 

私たちの愛する「ぼくたちは勉強ができない」はおそらく17巻で終了する事がほぼ確実となったのでしょう。

 

今週、作品のアイコンである緒方理珠と古橋文乃のWヒロインが自身の恋に決着をつけました。本当に言葉が出ないくらい素晴らしかったですね。これで物語内における最大のタスクの内の2つが完了した事になります。

 

加えて16巻と17巻の表紙が繋がる事が発表され、このようなスペシャルな展開がされるとなるとどうしても18巻以降に続くと思うのは難しいです。

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9話ずつの収録となる単行本は、既刊で最新の15巻が問132までの収録です。

なので16巻は問141までの収録。

 

この話はぼく勉の集大成の回、合格発表とうるかの衝撃の告白で締めたお話でした。次巻への引きとしてバッチリです。

なので17巻は150話で終了。もしくは最終巻という事で1-2話程度増話する可能性はあるでしょうか?

そして今週話が問147。最短で残り3話で終了という事実が心に突き刺さります。連載開始から3年。ずっと夢中になって追いかけてきた作品です。

 

寂しいです。本当に寂しい。

 

しかし何事にも終わりはやってきますし、彼女達と同じく私も本当にこの作品に幸せにして貰いました。

「できない」を克服し、夢に向かって歩みを止めない彼女達のように、この作品への感謝の気持ちを込めて、私も決して立ち止まる事無く成長を続けたいと思います。

 

 

かつて感じた事の無い特別な惜別の念を抱きながら。

 

 

~本文~

 

いよいよこの作品の恋の物語は武元うるかが結ばれる道が整えられましたね。

ここで文乃と理珠の二人の話を描いたので、次週はあすみの恋の物語の決着でしょうか。

 

次回予告にトラブルが続出、とありますね。

小林の自転車を借りて出発するも途中でトラブル①で断念、その時海外に戻るかすみを空港に送る小美浪家の車に鉢合わせるとか…?

 

(文乃と理珠を「しのび寄る影」扱いした事は多分一生許せません。本当にこの作品の編集者には失望しました。あすみの話も「トラブル」扱いにしても何もおかしくないですよね。これは甚だ不愉快です。非常に残念な気持ちになりました。)

 

気を取り直し

 

 

私はあすみのニセコイ話は未消化で終わらせていい話では無いと思っています。

父の心配に対して「嘘」で答えてきた彼女が本当の事を伝える。これが彼女に残された最後の課題です。

 

決してハイステージはあすみにとって悪いお店ではありませんでしたし、そこでの経験も彼女の為にもなっていた筈です。

説明すればそれが分からない宗二郎ではないでしょう。しかしそれとこれとは話が別です。

 

このままだとあすみは父にも成幸にも不誠実になってしまいます。お世話になった成幸に嘘をつかせたまま、うるかの元に向かわせる事をきっと彼女も許さない。

 

形式上このままだと成幸は小美浪家という1つの世界においては、彼はあすみと交際した状態でうるかに告白しにいく事になるのです。

 

あすみは意を決して父親にニセコイを告白して、その仮初めの関係を終わらせる。その時に側には母かすみもいてくれる。

 

嘘で誤魔化すという娘の誤った決断も、全ては勉強しながら学費を稼ぐという条件を満たす今のバイトを続けるため。

そしてそれは、母かすみが去った後の診療所を守るためが故の事。

 

父が娘を叱るから、母が娘を慰められる

 

ずっと「大人にならなきゃいけない」と思っていた彼女が、自身がこの2人の「子供」である事を再度認識する事が出来る物語。私は元よりあすみにそのようなストーリーを見出しているのですが、それが中々ハマりそうな気もします。 

https://twitter.com/fuminoski/status/1199997865235345408?s=21

 

そしてうるか達の話を聞いていた彼女は、最後に自分の想いを漏らして、それを「冗談」とはしない事で成長の証を刻むのではないでしょうか?

 

これは自分の気持ちも人の気持ちも理解出来るようになった上で、成幸の負担とならないようにその想いを「軽々しい冗談」とした理珠との対比となるのではないかと。

 

どうも理珠の方向性はあすみ方面に向いているような気配をこの作品はちょこちょこと示唆しています。

最後の最後でこの2人の成長がクロスする気がしてなりません。

 

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そして成幸はいよいようるかの元に辿り着く。

 

彼の出した「答え合わせ」をするために。

 

 

 

うん。

 

 

 

 

 

 

うん。

 

 

 

 

確信しました。

この物語の行く末。

 

 

 

成幸が選ぶ事になる相手は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「古橋文乃」です。

 

 

 

 

 

 

 

〜文乃が選ばれる理由〜

 

私がTwitterで発信している考察(妄想)の根拠はメタ的な物を控え目にし(特に文乃に関しては)、基本的には「テクスト論」的に登場人物達に実際に生じた描写のみで行っています。

 

例えば文化祭の花火のジンクス。この時私は手を握っていたのは「うるかとあすみでは無い」という予想を立てている訳ですが、これを持って「うるかのENDはない」としたらメタ的な予想という事になりますね。

 

ここまで成幸のうるかへの想いを特別なように描いておいて、それをひっくり返す根拠とする物がそれではそんな意見を見る人も納得は出来ない筈です。それは重々承知しています。だから私もそこは根拠にしてません。

 

しかし、ぼく勉の世界において確かに文脈上に影響を及ぼしていると思えるメタ要素がありますよね。

 

3つの童話「眠り姫(文乃)」「親指姫(理珠)」そして「人魚姫(うるか)」です。

 

それぞれのお話で、唯一「姫が王子と結ばれない」物語が人魚姫。そんな「できない」物語をモチーフにあてがわれたうるかだからこそ、「できない」を克服する本作のテーマにおいてはその結ばれない運命を打破する存在として思われていた訳です。

 

これは非常に優しい物語ですよね。それはまさにぼく勉という物語に相応しい「らしさ」の溢れるお話です。

 

しかしです。

 

 

前もTwitterで書きましたが(https://twitter.com/fuminoski/status/1220211021870026753?s=21)

 

「寝ている王子が他の女性の名前を呟くのを聞いてしまう」

こんなものは人魚姫のストーリーその物です。

 

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うるかが人魚姫として、その運命を打破する物語であるなら、その想いが報われない事になる文乃に人魚姫のストーリーを与えるべきでは無いんです。これはぼく勉らしく無さ過ぎます。

 

「らしくないからあり得ないのではないか」

これも私のメタ的な予想です。こちらについても都合の良い期待かもしれませんが、多少は共感を頂けるのでは無いかと存じます。

 

そしていよいよ今週、文乃はその想いを一切伝える事無く封じ込めました。つまり、想いを伝える事が「できなかった」んです。

 

武元うるかという人魚姫は想いを叶え、古橋文乃という新たな「できない」人魚姫を生む。

 

そんな物語をぼく勉がすると思いますか?

 

 

 

 

 

そしてここからは私の普段の妄想のベースに戻ります。

 

今回の2人の成幸への行動は

理珠は「動いて」

文乃は「動かなかった」

 

彼女達の気持ちを知ったうるかが、2人にかけた言葉は「心のままに動いてよ」です。

 

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「成幸と同じくらい大好きな2人」にかけたその言葉。この言葉に込められた重みは大きく、彼女自身軽視は絶対にしない筈です。

 

 

 

だから、うるかが空港で成幸からの告白の答えを聞いた時に、彼女は恐らくこう聞き返すんです。

 

 

 

 

 

 

 

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それはあの日、文乃と理珠がそれぞれ成幸にキスをしようとしたのを彼女は見ているから。

 

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彼女達が「心のままに動いて」くれる事を願っていたからこそ、それが果たされたかの確認をすると思うのです。

 

そして、成幸の答えに文乃の名前はありません。

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

「これはさ成幸。私の【友達】の話なんだけどさ」

 

「その子はね、ずっと私の恋を応援してくれてたんだ。私はそのお陰で成幸への想いを諦めずに済んで、5年間する事が出来なかった告白をついにする事ができたんだ」

 

「でもね、今はその友達はそんな私に気を遣って自分の想いを伝える事が「できない」でいるの」

 

「私は、それがどれだけ辛い事なのか分かる。【できない人の気持ちが分かるのはそれができなかった人だけだから】」

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「私は成幸がそれほどまでに真剣に私の事を考えてくれて本当に嬉しいんだ。でもそれは、その友達が私の背中を押してくれて、告白をする事が「できた」からなんだよ。」

 

「だからさ成幸。私の事を真剣に考えてくれたように、その子の事も考えてあげて欲しい。」

 

〜〜〜〜

 

 

 

ここからは私の感想です。

 

人の恋路をずっと応援していた子が、自身の恋心との間で揺れる苦しみをこれ程までに描いて、その献身については一切触れられずに文乃がうるかに「許されて」終わる?

 

そんな話し普通はあって言い訳ありません。

問144で文乃は謝らずに、うるかは責める事はしなかった。


この2人の間では100%これで良いんです。

これはどちらも最大限に評価に値するところです。これは非常に筋が通っている。


だからこそ、物語中でハッキリとうるかの側の行動を評価させた今、絶対に文乃の献身も評価されなくてはならないでしょう。

 

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文乃の苦しみは彼女の察しの良さや、気遣いがちな性格という「優しさ」故に生まれたものです。

 

そしてこの彼女の献身を持ってうるかの恋が繋ぎとめられてきたのは紛れもなく事実なんです。

 

これを作中でなんら言及されずに放置して言い訳がありません。

 

ぼく勉に唯一認める事が出来ない展開があるとするならば、私はここです。

「友達の相談=戯言シリーズ」を決着させない事です。

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ぼく勉のこれまでの展開で言えばこれは確実に拾われるでしょうし、拾われるべき話。

それがここまで残った今、使われるのはそういう形になるだろうというのが私の「メタ視点での予想」と「テクスト中の描写からの予想」を交えた「本音の予想」となります。

 

 

・理珠とあすみを対比させる事で文乃の恋の対比対象となるのがうるかとなり

 

・小美浪家の物語を見た成幸が自分がついた「嘘」を思い出してかつ「家族」の良さを見出し

 

・うるかの言葉でもう一度、「できないに寄り添う事」を自分が大事にしていたと再認識する

 

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こんな展開がこの後なされたら、その結果導き出される答えは「成幸は文乃への気持ちを考える」です。

 

Twitterでも散々書きましたが、私は依然この物語がそのような流れになっていると信じてやまないのです。

 

文乃が成幸にとっての特別たり得る理由

それは「家族」としての結びつき

https://twitter.com/fuminoski/status/1227962441213984769?s=21

 

そして再び今週文乃は彼の「姉」となったのです

私はこの流れに乗ります。最後の最後までドキドキしながらこの作品を読む事に決めました。

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そしてこれは小さな妄想になりますが、ぼく勉の5つの長編のタイトルを見て気がつく事はありませんか?

 

・最愛の星に[x]の名を

・氷の華は黄昏に[x]と舞う

・砂上の妖精は[x]に明日を描く

機械仕掛けの蛍は[x]の淡雪に焦がる

・泡沫の人魚姫は約束の[x]に濡つ

 

古橋文乃の物語、最愛の星編にのみその長編の主題の人物を指し示す言葉が含まれていません。

 

なのでこのタイトルは恐らく未完成なのです。

 

かつて文乃は静流の支えとなってくれた、最愛の父の名を新たに発見した星に付す事を夢見ました。

 

次は彼女自身の番。

自分を支えてくれる事となった人の名を、星に付ける事を夢見るのです。

 

そして、それこそが文乃の長編の締め括りとなる「眠り姫は最愛の星に[x]の名を」という物語として描かれるのではないでしょうか。

 

私はそんな妄想をするとドキドキが止まらないのです。

やっぱり、ぼく勉の事を考えるのが大好きなんだと。

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まとまらない記事になってしまいましたが、以上で結びとさせて頂きたいと思います。私は古橋文乃の物語を諦めきれません。

 

私の大妄想をここまでご覧頂いた最愛の皆様に無限の感謝を。

 

Fuminoski

 

 

ぼく勉とは[x]である

はじめまして。Fuminoskiと申します。

 

2017年より週刊少年ジャンプで連載中の、筒井大志先生が描く「ぼくたちは勉強ができない」(通称:ぼく勉)の優しく誠実な物語に魅了され、心を鷲掴みにされ、夢中になり、遂にブログの開設まで行き着きました。

 

ここでは平素利用しているTwitter(https://mobile.twitter.com/fuminoski)では書ききれない事を書きしたためていこうと思います。

 

作品の形式は「教育係」である主人公に対して、複数のヒロインが受験勉強を通し、各自の「できない」に向かい合って克服して、彼への想いを育んでいく物語。

俗に言うハーレム物ラブコメとなっています。

 

盛り上がりやすくもあり、同時に作中の展開や読者間の雰囲気も荒れやすくなるこの構造。

 

しかしこの作品はここに至るまで驚く程優しく、予想を遥かに上回る素敵なストーリーを描いてきました。

 

1人に対して複数人が同時に恋をする物語。どうしても失恋という形の悲しみの発生も避けられないこの構造。

 

それでもこの作品の歩みを振り返って見れば、その足取りは誰にとっても暖かく、救いのある結末に真っ直ぐに向かっている事は明らかであり、間違いありません。

 

「できない」に立ち向かっていく主人公とヒロイン達の、愛と友情の青春物語。

 

作品の連載期間は残り僅かとなってしまったようですが、最後までこの作品に皆様と共に寄り添って、楽しむ事が出来たら僥倖です。

 

「できない」を克服し、幸せを掴む彼ら彼女らの物語の結末を一緒に見届けましょう。

 

最愛のぼく勉に無限の感謝を

 

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Fuminoski